掛け布団 デュポン社(インビスタ社)

デュポン社というのはアメリカの会社で、現在ではデュポン社から技術を受け継いでインビスタ社がライセンスを所有しています。
原料はポリエステルで化学合成により製造を行うのですが、その工程で繊維の中に穴をつくることが出来、空気を蓄えることで暖かく、羽毛や羊毛と比べてホコリが出にくく、ダニがつきにくく、容易に洗濯が可能なのでダニなどのアレルギー体質の方に好まれているようです。


ダクロンの中綿(ポリエステル綿)は

  • Comforel(コンフォレル):マイクロタイプ、スパイラルタイプ、つぶ綿タイプ
  • QUALLOFIL(クォロフィル)
  • Hollofil U(ホロフィルU)

の3種類に分かれ、上の方ほど高級(高価)になります。


QUALLOFIL(クォロフィル)とHollofil U(ホロフィルU)の違いですが、繊維1本の中にある穴の数になります。


Hollofil2右の写真がHollofil U(ホロフィルU)で、繊維1本あたり4つの穴が作られています。


QUALLOFIL右の写真がQUALLOFIL(クォロフィル)で、繊維1本あたり7つの穴が作られています。

保温性の比較

保温性右は保温性を表したグラフです。
このグラフを見る限り羽毛の質はあると思いますが、おおよそ同じ程度になっていると言えます。
デュポンの中でも高級なものほど保温性が高いという傾向が見て取れます。
また、布団屋へ行くとポリエステル綿は羽毛と比べると寒い(1万円程度の掛ふとんならば羽毛よりも羊毛のほうが温かい)と言われていますが、キャンプ用品を見ると化学繊維の綿が多いかな?

また、人間は一晩でコップ1〜2杯の汗をかくと言われていまして、その汗は掛ふとんや敷ふとん(マットレス)が吸収します。
汗を吸込み湿った状態になった場合、羽毛の保温性は乾燥時の55%程度に落ち込んでしまうと言われておりますが、ポリエステルで出来た繊維は乾燥時の85%程度を維持します。
つまり汗をたくさんかいて吸湿した状態でも、ポリエステル綿は乾燥状態とあまり変わらない程度で保温性が確保されているということになります。


ドレープ性の比較

ドレープ性右はドレープ性を表したグラフです。
ドレープ性とは体に沿う程度を表したもので、ドレープ性が低いと体と布団の間に隙間が生じ肩口が寒いという状態になります。
このグラフを見る限り羽毛のドレープ性はあまり高くなく、真冬は羽毛布団の上に毛布をかけて空気の移動を制限しなければならないと言われているわけですね。


冬、掛け布団だけで寒い場合は毛布を併用することになりますが、毛布は布団の下?布団の上?
羽毛布団の場合はすでに紹介しましたが、

  • 羽毛布団:掛け布団の上に毛布を乗せる
  • 羽毛以外:毛布の上に掛け布団を乗せる

というのが一般的な使い方で、温かい使い方になります。


速乾性の比較

デュポンクォロフィルと羽毛の乾く速度を比較するとデュポンクォロフィルは羽毛の3倍ほどの差があります。
ポリエステル綿は羽毛と比べると速乾性に大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。


洗濯可能

最近は羽毛布団でも洗濯可能という表示が増えてきましたが、ポリエステル綿は洗濯が容易で、少し大きめの家庭の洗濯機でも洗濯可能です。
長期使用で汗、ホコリ、ダニ等が心配されますが、洗濯が容易な素材ならばこれらを気にすること無く使い続けることが出来ます。


また、デュポン社(インビスタ社)の試験によると定期的に洗濯を行うことにより、アレルギーの原因となるアレルゲンを減少させることができるそうです。


日本人は羽毛が好きなので、どちらの素材のほうが良いか?というのは好みの問題になると思いますが、それぞれの特性を考慮し選択すれば良いと思います。


ダクロン AQUA(アクア) 掛け布団

インビスタの新商品であるダクロン アクアを中綿に使用した掛布団です。
ダクロン アクアは水に馴染みやすい特殊コーティングを施し、優れた耐洗濯性を持ち、丸洗い出来て乾きやすいという特徴を持っています。
どの素材の中綿でも繰り返し選択を行うとかさが少なくなってしまいますが、ダクロン アクアは10回洗濯しても新品の90%以上のかさを確保出来ます。
この他の商品はシングル ダクロン AQUA(アクア)を御覧ください。


ダクロン QUALLOFIL(クォロフィル) 掛け布団

インビスタのダクロン QUALLOFIL(クォロフィル)を中綿に使用した布団です。
クォロフィルは繊維の中に7個の穴を持ち優れた保温性を持っています。
また容易に洗濯を行うことも出来ます。
この他の商品はシングル ダクロン QUALLOFIL(クォロフィル)を御覧ください。

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