マットレス

日本の寝具といえば敷き布団が使われています。確かに畳を敷いた中の間や奥の間で夜になると布団を敷き、朝起きると布団を押入れにしまうという使い方をして、中の間や奥の間は昼間寝室以外の使い方をするという点からすると優れた寝具と言えるでしょう。
ただ、戦後外国の文化が入ってきて次第に寝室という概念が根付きだし寝具が敷き布団からベッドに移行するのは必然的な流れと言えるでしょう。


日本以外の海外で主に使われているベッドというのは確かに寝具として優れているものですが、日本の文化のものではないので理解が十分されておらず、誤った使い方や使い方を十分知られていないようなので理解を深めるためにこのページで色々考えてみたいと思います。


まずマットレスという寝具は敷き布団の代わりに使うもので、マットレスの上に敷き布団を載せるというのは通常は行いません。
敷き布団の代わりにマットレスを使うので、一般的にはマットレスの上にはベッドパッドを敷いてボックスシーツ(マットレスカバー)を被せてその上に横になるというのが一般的な使い方です。


敷き布団は通常中綿に綿が使用されており、吸湿性は持っていますが、発散性はあまり有りません。敷き布団は毎日たたみ押入れに入れる動作を行い、たまに太陽の当てる使い方をしなければならない寝具と言えるでしょう。
若しこれを折りたたみベッドやスノコの上に置いて敷きっぱなし(万年床)という使い方が出来るかといえば不可です。私の経験談ですが、折りたたみベッドの上に置いて万年床という使い方をすると必ずと言っていいほどカビが発生します。
これが寝具を置く面(床板:とこいた)がスノコになっていてその上に置くとどうなるかと言えば木と接触していない場所は大丈夫ですが、木と接触している場所ではカビが発生してしまいます。
さらに床板が金属のメッシュで出来ている上においた場合はカビの発生はおそらく無いと思いますが、畳と比べると通気性が良すぎるため、まず冬が寒いと思います。
どのようにしても中綿が綿の敷き布団は毎日たたむという動作からは解放されることがない寝具と言えるでしょう。


敷き布団とは別のもので、発散性を考慮したマットレスの上に敷く物もありますが、これはトッパーと言われる体圧分散性を向上させる寝具です。


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