HONDA CIVIC TYPE R (LA-EP3)

HONDAが本気を出した仕様といえばTYPE Rだとおもいます。
赤いRのエンブレム、本気レカロシート、チタンシフトノブの3種の神器を搭載し、Racingの名を恥じること無く、持てる技術を十分つぎ込んだ本気の車と言えます。


私の弟が高校を卒業したころから彼の周りの環境もあり車に興味を持ち出しました。そのころ私と言えば車にどっぷりと使っていたので、当然彼も車にどっぷりと浸かっていきました。
その彼が就職し通勤に必要だという事で購入した車はおわかりのとおりCIVIC TYPE R(EP3)です。


話に聞くところによるとかなりいい車という事で、彼は会社帰りに毎日某所に出没しているそうです。


と、彼が車を購入したいきさつはここまでで私がCIVIC TYPE R(EP3)を運転させてもらったインプレッションなどを紹介したいと思います。


搭載するエンジンはTYPE Rのために作られたK20Aという2000cc i-VTECで8500rpmをメーターリミットとして9000rpmまでは回るそうです。車重は1210kgという軽さで158kW(215PS)/8000rpm 202N-m(20.6kgf-m)/7000rpmという出力特性、トルク特性を持ちます。


詳しい紹介はHONDAのHPで任せるとして私の感想は次のとおりです。といっても私は走りやさんという訳でもないしサーキットにも1度しか行った事の無いようなようは普通のドライバーなのであくまで私個人の感想という事です。


1回目の試乗

初めてのCIVIC TYPE Rは夜のあまり走りなれない道だったためこわごわ走っていました。また、エンジンが慣らし中だったため彼の意図に沿うように6000rpmまでのNight drivingでした。
走りなれない道、しかも夜という事なので全然楽しめませんでした。CIVIC TYPE Rのいいところも全然見る事が出来ず、他人の車でこわごわドライブしました。


2回目の試乗

同じ場所で今度は昼間に試乗しました。この時は慣らしが終了しており8500rpmまで回して良いと言う事だったので2〜3速全開までのドライブを楽しむ事になりました。


早速リミッターまで回してみると案外あっけなく回ってしまいました。それまでに聞いていたVTECはエンジン特性がまったく変わるものだった為余計に普通に感じてしまいました。VTECに入ってから特に加速が激しくなるという事も無く普通に回っていきました。タコメーターは見ていませんが、多分8000rpmは越えるぐらいまで回していたと思います。


TYPE Rが違うと思ったのはコーナーへの進入〜出口まででした。ハンドルを切っていくと信じられないぐらいの旋回速度でコーナーを駆け抜けていきました。LSDが入っているためアクセルONで巻き込むように曲がると助手席の弟が言っていましたが、車になれていない私にはそんな事は出来ませんでした。


この道がこんなに楽しく感じた事は今までにありませんでした。私の愛車Chaserでドライブしていて(ビビリなので)コーナー進入〜CPまでこわごわ入っていく事はあっても、入り口から出口までこんなに楽しくしかも速く走れることはありませんでした。


TYPE Rのエンジンって凄いんだろうな〜と思っていましたが、エンジンも凄いのですが何より車のバランスが非常に高い事が分かりました。まったくの素人でも少し走ればDriving pleasureを感じる事が出来、それまで乗っていた車より確実に速く走ることが出来る車。それがCIVIC TYPE Rだと思いました。


まあ、(ビビリの)私がCIVIC TYPE Rのことをあれこれ言うのも気がひけるので一般道のインプレッションを述べたいと思います。


まず、一般道で感じた感想はあまり乗り心地が良くないという事です。車の性格を考えれば納得できるのですが、普通の人が買うには(普通の人は買わないと思いますが…)硬すぎる足だと思いました。一般道のみを60km以下でドライブするには硬すぎました。


ちょっと否定的な意見ですが、車の性格からするとサーキットをターゲットにしたものなので当然といえば当然の感想です。
TYPE Rは一般道を快適ドライブする車ではない事が身にしみて分かりました。
とは言うものの絶対に不向きかといえばそうとも言えないと思います。というのは私が以前乗っていた車より快適な乗り心地が得られました。


この車に乗ってから私の考え方が変わったのは言うまでもありません。と言ってもChaserが嫌になったと言う事ではなく、この乗り心地の車でもHONDAというメーカーが市販車として販売する事が出来るということから、私の愛車も(御幣のある言い方ですが)このぐらい硬くてもかまわないと言う事です。
今は硬いとは言わず安定感のあるしなやかな足と言うのかな?


あと、車重は絶対に軽い方がいいのですが今の快適装備を外す事は出来ないのでブレーキを真剣に何とかしようと思いました。


非常に残念な話ですがこの車は盗難にあって弟の手を離れて行きました。でも車両保険をかけていたので保険金はきっちり出てACCORD Euro-Rに乗り換えました。手続きがスムーズに終わったから言えることですが、某峠を殆ど毎日走りに行って走行距離は8万kmを超えボディはゆがみが出つつあったのでもし下取りをしたとしても出た保険金の半額ぐらいだったのかもしれません。

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