LEDシーリングライトへの交換

蛍光灯からLEDへ変更する場合、器具そのものを交換するほうが一般的になってきています。この場合のメリットとしては配線の加工が不要ということと、器具によってはワンタッチで交換できる、シーンにより明るさ色を変更できるというメリットが有ります。


まず、蛍光灯とLEDの比較でも取り上げましたLEDシーリングライトの適用畳数の表示基準をここでも掲載します。

適用畳数ランク 標準器具光束[lm] 定格光束の範囲[lm]
〜4.5畳 2,700 2,200〜3,200
〜6畳 3,200 2,700〜3,700
〜8畳 3,800 3,300〜4,300
〜10畳 4,400 3,900〜4,900
〜12畳 5,000 4,500〜5,500
〜14畳 5,600 5,100〜6,100

こちらは部屋の大きさと光束の範囲について規定されていますので、部屋の大きさによりどのくらいの光束の器具を選ぶかの目安になります。


1ランク明るい(広い)器具がオススメ

Privategarage100のオススメは実際の部屋の大きさよりも1ランク大きな部屋に適合できる器具を選ぶということです。
私の場合12畳に2個の器具があるので1個で6畳と考えると、6畳用ではなく8畳用の器具を選んだほうが良いと考えます。

というのは

  • 明るさを変更(適切な明るさに減光する)することにより、消費電力を変更(削減)することが出来る
  • 経年劣化でも一定の明るさを保つことが出来る
  • 1ランク大きな器具でも購入費用に大きな違いがない

と考えているためです。


トータルコストにつきましては、蛍光灯型LEDへの交換にて考察したようにコストが8,000[円]で消費電力が50[W]削減できるの(消費電力が6畳で36W程度)であれば、3年弱(5,200h):30円/kWhで蛍光灯型LEDの元が取れる試算となります。
蛍光灯型LEDへの交換では蛍光灯型LEDの単価が種類がそれほど多くないことから試算がしやすく、減光や変色といった機能がないため計算しやすかったのですが、LEDシーリングライトの場合機能により価格と消費電力がかわるので試算しにくくなってしまいます。
しかもユーザーが求める機能が多くなればその分価格に反映されることになり・・・
ですが、ここではLEDシーリングライトへ交換する場合に少しでも機器選定の目安となるように考察していきたいと思います。


固有エネルギー消費効率とエネルギー消費効率の違い

消費電力と明るさを元に明るさの効率を表す単位としてエネルギー消費効率というものがありますが、これは白熱球や蛍光灯といった全周方向へ光を放出する器具を対象とした効率でした。この際に用いられる光束は全光束と表現されるそうです。
その後、更に消費電力の少ない発光の方向が定まっているLEDをという照明器具が登場して従来のエネルギー消費効率では直接比較が難しいため殆どLED専用の固有エネルギー消費効率という単位が登場し、全周方向のおおよそ半分の範囲に照射される光束を消費電力で割った値が使われるようになりました。


単位の算出方法が異なるので直接比較が難しいのですが、ざっくり言うと従来のエネルギー消費効率の2倍がLED器具での固有エネルギー消費効率に対応すると考えられなくもないかも?


Privategarage100オススメのLEDシーリングライト(6畳)

アイリスオーヤマ Efficie エフィーチェ CL8DL-PH 1番のオススメ!

適用畳数:〜8畳
消費電力:33W
器具光束:3800lm
光源色:2800〜6000K
調光:10段階
調色:11段階
相関色温度:Ra80
光源寿命:40000時間
リモコン付き
固有エネルギー消費効率:115lm/W
当サイトで最もオススメなLEDシーリングライトはズバリ2012年11月モデルのアイリスオーヤマ Efficie CL8DL-PHです。
これまでLEDは白熱球と比べ、また蛍光灯と比べても消費電力が抑えられていましたが、2012年11月モデルのアイリスオーヤマのLEDシーリングライトは照明はこれまでのLEDと比較しても随分消費電力が抑えられています。


LEDシーリングライトへ交換する際に最も重要視する点の一つとしては消費電力の低さが挙げられます。下記で紹介しているNEC LIFELED's HLDZB0809の49W、TOSHIBA LEDH94030-LCの45Wに対してこのアイリスオーヤマの場合はわずか33W!
その数値の差は12W〜ですが、6畳で使用する場合は明るさを絞ることにより定格消費電力の60%程で使用することを考慮すると、6畳の蛍光灯の場合と比較すると実に60W程の削減が可能となります。
これは年間3200円程の削減(1日5時間で365日使用)が可能な見込みとなり4.3年で電気料金がペイ(相殺)出来る計算となります。
しかも4.3年以降は年間3200円が得していくという計算となります。
NEC LIFELED's HLDZB0809と比較すると器具代金は2013年7月現在でおおよそ倍ですが、年間削減料金と調色機能を考慮するとアイリスオーヤマ一押しです!


NEC LIFELED's HLDZB0809

適用畳数:〜8畳
消費電力:49W
器具光束:4000lm
光源色:6500K
調色:無し
相関色温度:Ra85
光源寿命:40000時間
リモコン付き
固有エネルギー消費効率:81.6lm/W
色温度が6500Kということで昼光色で、蛍光灯との交換ということになり、特筆すべきはその価格と器具光束が4000lmあるということでしょう。
この光束でこの価格はあまり見かけないような気がします。
リモコンスイッチで100%〜10%迄調光することが出来ますし、壁スイッチで明るさを切り替えることもできるそうです。
尚、明るさと消費電力ですが、某価格比較サイトのユーザー投稿によると
100%=47W/h
70%=27W/h
50%=15W/h
30%=8W/h
10%=3W/h
で、初期点灯は6畳で100%ならば明るすぎるということなので70%迄下げるとかなり消費電力を削減することが出来るようです。
初期点灯が70%程度の明るさ(27W)でいいとすれば私が試算した条件(36W)よりもまだ楽な状況ということで3年弱(5,200h)よりも短い時間で元が取れる見込みがあります。しかもLEDシーリングライトの場合器具寿命が蛍光灯よりも長いということでよりトータルコスト低減の見込みがあると考えられます。


NEC LIFELED's HLDZB0809L

適用畳数:〜8畳
消費電力:49W
器具光束:3600lm
光源色:2700K
調色:無し
相関色温度:Ra85
光源寿命:40000時間
リモコン付き
固有エネルギー消費効率:73.5lm/W
上記HLDZB0909の電球色バージョンがこちらのHLDZB0809Lとなります。色温度が2700Kになると器具光束が3600lmと少なくなりますが、6畳の上限値近くで8畳の標準器具光束に近いということで6畳の部屋に使用するには十分な明るさを持っていると考えられます。
色温度の違いだけで持っている機能はHLDZB0809と同じなのでしょう。


グリーンハウス エルチカ GH-LC01-08HC

適用畳数:〜8畳
消費電力:52W
器具光束:4,000lm
光源色:2800〜6000K
調光:3段階
調色:50段階
相関色温度:Ra80
光源寿命:40,000時間
リモコン付き
固有エネルギー消費効率:77lm/W
JANコード:4511677079818
グリーンハウスといえば家電ではあまり見かけないような気がしますが、パソコンに目を向けるとよく目にするメーカーであるような気がします。
この商品の特徴としては調光が3段階、調色がなんと50段階あります。
調光が100%、60%、30%と若干少ない気がしますが、消費電力はさておき調色により見た目の明るさを変更することができます。また、調色機能はシーンにより雰囲気を変更することが出来るところが大きなメリットですね。
重要な明るさにつきましては器具光束が4000lmということで6畳に使用する場合100%では明るすぎることもあり、1段階下げた60%で使用することになると消費電力が52Wよりも随分下がることになり所謂元が取れるまでより短い時間になり、それから先は日々の料金が下がっていく計算となります。


TOSHIBA LEDH94030-LC

適用畳数:〜8畳
消費電力:45W
器具光束:3600lm
光源色:非公開 白色+電球色
相関色温度:非公開
調光:20段階
調色:344段階
光源寿命:40000時間
リモコン付き
固有エネルギー消費効率:80lm/W
JANコード:4974550448697
光源寿命が4万時間と非常に長い器具であるにもかかわらず、保証期間は通常1年ほどですが、TOSHIBAの場合はメーカーの5年保証をつけている器具があります。
このLEDH94030-LCも5年保証対象器具です。
調光については最大で20段階、調色については21色となんと344パターンもあります。
長期メーカー保証、緻密な調光・調色を求める方はTOSHIBA一択ではないでしょうか?

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