プリンター本体のメンテナンス ブラザー MFC-870CDN

プリンターのメンテナンスと言えば外装の乾拭き、ヘッドクリーニングといったことがあると思います。
インクカートリッジを交換してテストプリントを行った結果、良好でない場合はよくヘッドクリーニングを行うように言われています。
ですが、何度も(3回以上)ヘッドクリーニングを行なっても、いたずらにインクを捨てて廃タンクを満たすだけになるので、あまり良くないのでは・・・クリーニングの回数は積算されていき、規定の回数を超えると印刷ができないということになりますからね。
ノズルがインクで固着している場合はクリーニング液を使うなどして本格的に作業すれば治るかもしれませんが、テストプリントで少し"かすれ"がある程度であれば普通に印刷していればインクが出るようになることもあります。
※私の場合は以下のメンテナンスを行うことで、普通に印刷をしていたらインクが出るようになりました。


私はヘッドクリーニングを何度も行うことはおすすめしません。
ということで、長い間使っていた汚れを取り除く程度のメンテナンスを行いたいと思います。
まず、スキャナー部分を開けただけの状態では手が入れづらいので簡単に分解できる程度で分解します。
まず、本体左アーム付近にあるカバーを外します。このカバーは小さなマイナスドライバーを小さな穴の中にあるツメを押すようにすると簡単に外すことができます。


カバーを外すと右のようになります。
青いアーム根本にツメがあるのでそれを押し下げるとアームを外すことができるのでスキャナー部分を通常よりも後ろに倒し、後の作業性を高めることができます。


まずは吸収パッドを見てみます。
これは向かって左の奥にあり、ヘッドクリーニングを行った際にインクが放出される部分です。
私の場合は長年使用してきたおかげで黒いヘドロのような塊のインクがついていました。
この塊は顔料系インク(私の機種では黒のみに採用)特有の現象のようです。
塊が付着している場合はクリーニングを行うたびにヘッドに塊の一部が付着してしまい逆効果になるので速やかに吸収パッドを交換する必要があると思われます。
また、左の奥にはだいぶ前に紙が詰まった際に残った紙の端がはまっていました。
大丈夫かどうかはわかりませんが、高密度のメラミンスポンジを成形して入れ替える人もいるようです。


ということで私も保証が相当前に切れてしまっているのでメラミンスポンジにて吸着パッドを自作してみました。
純正で装着されている部品(スポンジ)を見ると作れやすそうな形をしているものの実際作ってみると難しい・・・あまり綺麗に作れませんでした!
でも、入れ替えて使ってみたところヘッドの汚れが取れて?綺麗に印刷ができてきたみたいです。
自作吸着パッドに入れ替えて数日経過したのが右の写真です。普通は5本が縦にまっすぐになるところを吸着パッドの大きさが若干小さかったのか、動作中に動いてしまったのか斜めになってしまっています。
そういえばインクはブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色なのに何故5本???
右端の線はマゼンダっぽいけど他の線は原色では無いみたいですけど・・・


次にヘッドがある右側を見てみます。
ここも長年使用してきたおかげで黒い塊とインクがあちこちに付着しています。
でも、ヘッドが邪魔で掃除ができない・・・

せっかくなので、汚れを拭いて綺麗にしたいということで、ヘッドを動かします。
ヘッドは通常の状態では固定されているので動かすことができず、印刷指示若しくはクリーニング指示を行うとロックが外れ動くようになるので、まずは右の黒いツメを押し下げます。
これでスキャナー部分が閉まっていると認識されるのでクリーニング指示を行うことができます。
で、クリーニング指示をしてヘッドが左右中央部分に来た頃にコンセントを抜く!これでヘッドを手で動かすことができます。


右の端からヘッドが動けばその奥のそうじをすることができます。
インクを拭き取る際はティッシュや綿棒を使うと便利だと思いますが、ティッシュよりもキッチンペーパーの方がオススメで、一番オススメなのはキムタオルでしょうか?
このブラザーのプリンターですが、インクタンクからヘッドまでホースがつながっているのではなく、ヘッドにインクタンクがあるんですね。
ヘッドにインクカートリッジが付いているCANONっぽいけど、Brotherの場合は実際のタンクが別にあるので何か不思議な感じ。


ヘッドのノズル詰まりが発生した場合はこの状態で専用のクリーニング液を使ってクリーニングを行う場合もあるようです。


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