SEO対策:canonicalタグ

canonicalタグとは

canonicalは正典、標準的なという意味があり、htmlタグで使用する場合には同じような内容の複数ページについてその中で最も優先されるページを検索エンジンに対して通知することができます。


例えば、3色のTシャツを紹介するページを作成するとして、1色につき1ページ作成したとします。更に全色をまとめて紹介するページも作ったとします。
この場合、検索エンジンはそれぞれのページをクロールし内容の重要度の対して順位をつけ検索結果を表示しますが、例えば全色をまとめて紹介するページが一番重要であると通知したいといった場合に使用することで、4つのページの中で全色をまとめて紹介するページをその中で一番上の検索結果としてさせることも可能となります。


この他wwwの有無についての正規化を行いたいが.htaccessが使用できないがwww有りを検索の上位に表示させたい場合や、パラメーター付きのURLによるリンクがされている場合にパラメーターなしのページを上位に表示させたい場合にcanonicalタグを使用することで検索結果を修正することもできるそうです。


canonicalタグは検索順位を変動させることも可能と言うことはページランクの受け渡しを行うことが推察されます。

また、当サイトでテストしたところcanonicalのリンク元はサイト内検索の結果から排除されています。


記述方法

<head>〜</head>の間に
<link rel="canonical" href="http://example.com/index.html" />
のように記述します。
この際リンクは相対リンクでも絶対リンクでも使用することは可能ですが、どちらかと言えば絶対リンクで指定することが推奨されています。
また、index.htmlと言ったファイル名まで指定する必要があります。


canonicalタグ記入時の注意点

canonicalタグはページランクの受け渡しがされると言われているということはその使用には以下の様な点に十分注意して使用する必要があります。


ファイルを指定する

.htaccessを使うことが出来ればindex.htmlの有無による正規化を行うことができますが、私のサイトでは.htaccessを使用することができません。
以前より正規化を行いたいと思っていましたので、私のサイトすべてのindex.htmlに対してcanonicalタグを使用してファイル名ではなくフォルダをリンク指定にしました。
つまりトップページのindex.htmlには
http://example.com/index.html
ではなく
http://example.com/
と記述してしまいました。

これにより何が発生したかというとウェブマスターツール上でインデックスに登録済みのURLが時系列で減少し続けて行きました。
その後、canonicalタグを使用したページに対してすべてそのファイル名を指定したところ登録済みURLの数は回復しました。


循環リンクにしない

.htaccessを使用してURLの正規化を行なっており、canonicalを使用する際には誤って循環リンクにしないことに注意を払わなければなりません。


例えば、
http://www.example.com/
というページはwwwの有無にかかわらずどちらでも同じページが表示される為、.htaccessによる正規化で
http://example.com/ → http://www.example.com/
となるよう設定を行ったとします。

この時canonicalのリンク設定を行う場合はindex.htmlがトップページの場合には
<link rel="canonical" href="http://www.example.com/index.html />
としなければなりません。
若し誤ってリンク先にwww無しの絶対リンクを指定したとすると循環リンクになってしまいページのページランクが飛んでしまう場合があります。


まとめ

.htaccessが使用できない場合の正規化、重複コンテンツの集約・排除ができますが、その使用には注意が必要です。

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