RAM Disk 作成の RamPhantom でパソコンの動作が軽快に!

CPUの性能はどんどん向上し重い処理もどんどん軽くなっていきますが、それに伴いデータを読み書きするHDDの速度がボトルネックになってきています。
ボトルネックを解消するべくSSDが広まりつつありますが、その速度はHDDの数倍とそれほど早くありません。


このため、OSでは頻繁に読み込むデータ(システムに必要なデータ)を高速なRAM上へ配置していますが、32bit OSはその仕様状3.5GB以上は認識できないという問題があります。


RAMが3.5GB程あればシングルタスク(DVD or Blu-rayを見るだけ、インターネットブラウジングをしながらメールを見るだけといった場合)ならばそれほど問題ではありませんが、例えば私の場合はBlu-rayを見ながら動画の編集を行い、インターネットブラウジングをしながらメールチェックをしてHPの編集をし、画像の編集を行うと言った作業を行うので3.5GBのメモリはあっという間に枯渇してしまいます。
このためWindowsではスワップファイル(仮想メモリ)というメモリの一部をHDD上へ確保しメモリが枯渇した場合でも対応できるような仕様になっていますが、RAMとHDDの速度は相当の開きがありスワップが発生するとパソコンの動作が極端に遅くなってしまいます。


これを嫌いスワップファイルを0(使用しない)とするとRAMの容量無いならばいいのですが、容量を超えそうになると警告が発生したりソフトが自動でシャットダウンされてしまいます。


また、インターネットブラウジングをしていると通常ならばHDDにゴミのようなキャッシュが溜まっていきパソコンの動作が遅くなってしまいます。


RAM Diskとは

RAM Diskとは文字通り読み書きが高速なRAM上に仮想ドライブを作成し、そこへデータを読み書きさせることでHDDと比べて高速な処理を実現させるものです。
その速度はHDDの60倍〜百数十倍と激速です。


中でもIODATA(アイ・オー・データ)のRamPhantomEXは多機能で非常に有用なユーティリティです。
対応OS
・Windows7 (32bit、64bit)
・Windows Vista (32bit、64bit)
・Windows XP (32bit)


メモリは通常1GB単位なので32bit OSで多めにメモリを搭載した場合は4GBとなり、OSの仕様上500MB(マザーボードにより異なる)程のメモリが認識できません。この認識できない容量をOSのの管理外メモリと言いRamPhantomではこれをドライブとして使用することが可能です。


複数ドライブの作成が可能


RamPhantomEXは複数ドライブの作成が可能です。
私の場合余っていたメモリを搭載しているので6GB(32bit OSなのに笑)管理外メモリが2.8GB程余っています。
これをZドライブをインターネットキャッシュとWindowsの一時ファイル専用にして、Xドライブを仮想メモリドライブとして設定しています。
これをすることでインターネットブラウジングの高速化とOSの仕様上の上限である3.5GBを超える領域で高速なRAMを使用することが出来ます。
当然2個以上のRAM Diskを作成することも可能です。


簡単な操作でRAM Diskの作成が可能


RAM Diskの作成は上記のようにどこにどの程度作成するのか?を指定するだけの簡単操作です。


インターネットキャッシュの指定も簡単


RAM Diskにインターネットキャッシュを指定する場合も上記のようにチェックを入れるだけの簡単操作です。
但し、Google Chromeの場合はRAM Diskの内容を保存する設定が必要です。



通常であればインターネットキャッシュは保存する必要がないので上記のような設定で大丈夫です。(Google Chromeを設定する場合を除く)


仮想メモリを設定する場合


RAM Diskを仮想メモリとして設定する場合は内容を保存する必要があります。
保存方法は
・ログオフ時に自動で保存
・アイドル時間を利用して保存
・RAMへの書き込みと同時に保存
から選ぶことが出来ます。
私の場合は
・コンピュータのアイドル時間を利用して保存
に設定しています。



内容を保存する設定にした場合、上記のように仮想メモリドライブとして指定することが出来ます。


また、大容量のRAM Diskを作成する場合、Windowsの起動が遅くなる場合があるそうですが、RamPhantomEXの場合は特許技術であるRAM Diskの高速作成を行うことでこれを解消しているそうです。


インストール済みソフトの高速動作


私は使用していませんが、仮想リンクという機能を使うことでインストール済みのソフトを高速動作させることが出来ます。
これは例えばCドライブにインストールした◯◯というソフトにアクセスする場合、Windows起動の際にRAM DiskへファイルをコピーしてRAM Diskへアクセスさせることで高速に動作させるというものです。
これはHDDにSSDを後付して速度を向上させるCrucial AdrenalineやRAMへキャッシュを作成するeBoostrと同じような動作(特に後者)を行いますが、自分で任意のフォルダを指定出来、書き込みも高速になるのが本ソフトとの違いです。


これも特許技術だそうです。


64bit OSになると管理外メモリという概念が無くなりますが、インターネットキャッシュを簡単にRAMへ構築することが出来る、任意のソフトを高速化出来るという点は64bit OSでも十分に発揮してくれるでしょう。


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