AMD Athron64

Cool'n'Quiet

私のPC(Valuestar G Type-TZ)に搭載しているCPUはAMD Athron64 3400+です。このCPUのメリットは色々ありますが、処理能力に合わせてCPUの消費電力をリアルタイムで変化させるCool'n'Quietテクノロジと言うものがあります。


CPUの処理能力向上とともに発熱量は増加の一途をたどってきました。このためCPUを動作させる電圧は約5V→約3.3V→約1.5Vと変化してきましたがそれでも発熱量の問題は付きまとっていました。
このためCPUに放熱板を取り付けるだけでは対処することが出来ず、CPUの頭部にファンを取り付けるCPUクーラーが必須となります。
初期のPCは電源にファンがあるだけで、これですべての冷却を行っていました。現在は電源ファン、CPUクーラーの最低2つはありますね。


NEC Valuestar TZの場合はCPUを空冷ではなく冷却水を使用した水冷方式になっています。水冷方式のメリットはファンの騒音を極端に減らすことが出来ます。この水冷と処理の低いときにCPUの発熱量を下げることが出来るCool'n'Quietがあいまって更にPCの発する音は減りました。
要するに処理の低いときはCPUの電圧(周波数)を下げることで発熱量を抑え、ファンスピードをコントロールすることにより出てくる音を極限まで下げようと言うものです。
これはカタログに
・使用環境や負荷によりCPU動作スピードをダイナミックに変化させる制御を搭載しています
と書いてあるものです。これをAMDでCool'n'Quietと呼んでいるのです。


…が気が付いたときにはCool'n'Quietが動作していませんでした。
AMDのHPにはCPUのSPEED(周波数)、省電力、CPU電圧をメータータイプで表示することが出来るAMD Dashboard Demo Softwareというソフトがあります。
でこのソフトを使うと常にCPU周波数は100%、省電力は最小、電圧は最大になっていました。あの〜AMD Athron64のメリットが全然生かされていないんですけど…
何時から使えなくなったのでしょう?ってか最初から使えてた?


以下このソフトの下手な和訳

AMD Dashboard Demo Software Rev. 2.0.0

このAMDダッシュボードデモソフトはCPUの周波数、電圧、省電力を視覚的に表示します。またBIOSがACPIをサポートしているならばファン回転数、CPU温度も表示させることが出来ます。このユーティリティはシングルソケットのAMD Turion、AMD Athron64 ×2、AMD Sempron、AMD Athron64に対応しています。


このソフト見ていると結構面白いです。まともにCool'n'Quietが動作していれば。
正常に動作している場合、何も操作をしていなければCPU SPEEDは最小(997MHz)ですが、何か操作をするとすぐにメーターが跳ね上がって行きます。最高は当然約2.4GHzです。


せっかくの機能なのに使わないのはもったいない…ってかCPUが100%状態で使用されているとファン回転数が上がるため音がすこし出てきます。なので色々調べてみました。


CPUの色々な設定?が出来るらしいK8SETを試してみたり、Crystal CPUIDを試してみたりしてみました。
前者のほうは私ではちょっと危険なのとCPU速度を自動で可変させることが出来ませんでした。でも詳しく見たらすごく色々な設定が出来るみたいです。
後者のほうはCPU速度を可変させることが出来ました。使い方によってはCool'n'Quietよりも良いと言う人がいるくらいです。
どちらのソフトも大変優れています。ただ今の私の要求ではないようです。そこまで私の要求のレベルが高くない。


最終的にはこれらのソフトは使用しなくなりました。
最終的には見てたのですが頭の中に入っていなかったAMD Athron64 Processor Driver for WindowsXP and Windows Server 2003 Versionというソフトを使用しました。このソフトをインストールすることでCPUの処理速度にあわせて電圧を可変させることが出来、放熱量&消費電力を減少させることが出来ました。Crystal CPUIDでも出来るのですが、もともと入っているものだけで制御が出来るようになりました。
当然ですがプロセッサドライバーのバージョンもあがりました。(1.2.2.2)って言うか新しいドライバー?
で、何故かこのソフトを1度実行するだけではインストールが出来ていませんでした。1度目は既存のドライバーを消去しただけ?なので2回実行させるとドライバーが正常にインストールされたようです。
また電源のプロパティで電源設定を“最小の電源管理”にして再起動すると正常に動作してくれます。
“最小の電源管理”&“VALUESTAR”以外ではCool'n'Quietは動作してくれません。ひょっとしてこれにしてなかったせい?(^.^; オホホホ


でも何故Cool'n'Quietが使えていなかったんでしょう?最初から使えていなかったとしたらこの2ヶ月間は全開で、しかも1年で一番暑い時期に使用していたことになります。私がまた変な設定をしてしまったのでしょうか?
今考えてみると…PCを使い始めたころは少し音がしていました。でその後音が減ってくるようになりましたが水冷PCのメリットと言うほど静かなものではありませんでした。夜窓を閉めてPCを使っていると微妙に音が聞こえてくる程度ですが…
現在(Cool'n'Quietが正常動作している状態)ではPCからの音はHDDのアクセス音ぐらいでほぼ無音です。良し!いよいよ水冷PCの本領発揮です。


以下このソフトの下手な和訳

AMD Athron64 Processor Driver for WindowsXP and Windows 2003 Version (exe) 1.2.2.2

このシステムは自動的にCPU速度、電圧、消費電力を調節することでユーザーの要求するパフォーマンスに瞬時に設定することができるようになります。このプログラムをダウンロードすることですべての必要なファイルを自動でアップデートすることが出来ます。このパッケージはインストールに対してユーザーが望むGUIが推奨されています。このドライバーはWindows XP SP2とWindows 2003 SP1を導入したAMD Athron 64をサポートしています。



事件(リンクページの上のほうを参照)を解決した直後なのでこの新しいドライバーが功を奏しているのかどうかを正確に突き止めることが出来なかったのが残念ですが、ドライバーのバージョンアップのおかげか今までより快適に動作してくれるようになった気がします。
因みに今の現状ではDVDを視聴するぐらいだとCPUは最小の電圧&速度&処理速度(周波数)で動作しています。


右の状態はDVDを見ながら、メールチェックソフトを立ち上げて、HPを修正しながら、IEを使用しているという状態です。
これだけ使ってもマウスを操作しなかったり、キーボードを操作しなければこの状態になります。
キーボードを使って文字を入れ始めるとメーターは忙しく上下するようになります。


Cool'n'Quietが正常に動作してくれるとCPUの周波数はWindowsのシステムのプロパティで正確に表示されなくなります…?
語弊がある言い方ですね。表示される周波数は最小の(私の場合997MHz)周波数だったり最大の周波数(私の場合2.39GHz)だったりします。そのときの状況によって変わります。
最大値を表示するにはEVEREST Home edition等のソフトが必要となります。このソフトはHDD温度、RAM温度を表示することが出来るしそのほかのPCの状態を色々表示することが出来ます。


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