メモリーカード(Memory card)

メモリーカードとはその名のとおりカード型の記録媒体のことです。初期のメモリーカードはバックアップ用電池が必要だったのですが、現在は殆ど全てがフラッシュメモリーというバックアップ電池が必要ないタイプになっています。
用途に合わせて多くの規格があるのですが、ここでは一般的に使われるであろう規格について紹介したいと思います。
注意事項としては規格は日々進歩しているため使用している機器で新しい規格のメモリーカードを使うことが出来るかについては機器の製造メーカーに問い合わせなければなりません。たとえばSDカード対応の機器で上位規格のSDHCカードを使うことは出来ません。


マルチメディアカード(MMC)

MMCと省略されることが多いメモリーカードです。
初期のカードは速度が2.5MB/sとそれほど早くなかったのですが、現在は52MB/sの規格が出ているそうです。日本では上位互換のSDメモリーカードがよく使われています。


SDメモリーカード(SD)

SDと省略されることが多いメモリーカードで、MMCと似た形をしています。
SD用のスロット(差込口)でMMCを使用することが出来るためMMCの上位互換カードとされています。
転送速度は2MB/s、5MB/s、20MB/sと速度が速くなってきています。また容量は規格上2GBまであります。(4GBのカードもありますが従来の規格とは異なるため専用の機器が必要になります。これはSDHCと呼ばれSDの上位規格になり、ロゴがつけられています。)
デジカメによっては転送速度により連写速度が決まるため、連写を多く使う場合は速度の速いメモリーカードを使用する必要があります。
また、カメラ付き携帯で使用するためにサイズの小さいminiSD、microSDというものもあり、著作権保護に対応したカードもあります。


コンパクトフラッシュ(CF)

コンパクトフラッシュはサンディスクの商標のためCFと呼ばれることが多いです。
当時はその名のとおり小さいカードだったのですが、今となってはフラッシュメモリーカードの中でもっとも大きい形をしています。私が所有しているCanon IXY300もCFカードを使用するようになっていますが、Canonはその後SDもしくはMMCメモリーカードを使用するようになりました。
転送速度はCDの1倍速を等倍として比較されていますが、早いものでは115倍速というものもあります。
寸法は厚さが3.3mmのTypeT、5mmのTypeUがあります。


マイクロドライブ(MD)

CFカードと同じ形状(TypeU)で記録媒体にフラッシュメモリーではなくHDDを使用したメモリーカードです。
HDDを使用しているため衝撃にはやや劣るのですが技術の進歩である程度リカバーできているようです。CFカードよりも頻繁に書き換える用途に適していますが、消費電力が大きいため発熱しやすくなっています。


メモリースティック(MS)

プレステ、VAIOを世に送り出したソニーが中心となって開発したメモリーカードでMSと省略されます。
サイズが異なるメモリースティック(MS)、メモリースティックDuo(MS-Duo)、メモリースティックマイクロ(MM=M2)の3種類があります。また著作権保護に対応したMagicGateの有無があったのですが本家本元ソニーでは全てMagicGate対応になっているそうです。
その後メモリースティックPROという上位規格が誕生しましたが、PRO対応の機器でなければ使用することは出来ません。(SDのSDHCと同じ)
一時期は家電とPCの受け渡しなどで非常にもてはやされていたMSですが…


スマートメディア(SM)

東芝が開発を行ったメモリーカードですが現在は殆ど使われていません。
その大きさ、軽さから有望視されていたようですが、薄すぎる=壊れやすいと個人的に使用を控えていました。
現在では開発もとの東芝は一部を除きスマートメディアの生産から撤退しています。事実上の後継規格はxDピクチャーカードです。


xDピクチャーカード

富士フィルムとオリンパスが開発したメモリーカードで主要なメモリーカードの中でもっとも小さいサイズになります。
現在の規格は標準、TypeM、TypeHの3種類があり後発の規格ほど容量と速度が向上しています。

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