ELSA GLADIAC 743 GT

(NEC Direct販売中) 2005年10月現在

今までのような使い方をしていればグラフィックボードなど必要なかったのですが、微妙に3Dゲームなどをやりたくなってきて…買っちゃいました!
これを書いている時点で上位グレードであるGLADIAC 940 GTの装着&動作確認が取れていたようなのですが何せお値段とチップが出回っていないせいか入手困難となっていたのでこちらのほうを購入しました。
超重重のゲームをするのであれば能力がちょっぴり足らないかもしれませんが、現在出回っている大多数の3Dゲームをするのであれば743 GTで十分…だと思います。
NEC Directでネット販売を行っていますが、私は近くのパソコン工房で購入しました。その理由はネットの価格に近かったためと商品がおいてあったためです。相性保証は九十九電機だけではなくパソコン工房でも行っていました。パソコン工房の店頭では確か1割増で相性保証がつけられたと思います。

スペックはELSAのHPを見るとわかりますが一応抜粋して掲載

ELSA GLADIAC 743 GT
GPU nVIDIA GeForce 66600 GT
メモリ 高速128MB GDDR3 SDRAM
ファン 静音セラミックベアリングFAN採用 最大29dB
(Valuestar TZ 高負荷時30dB)
バス AGP8Xバスサポート
対応API Direct9.0cX シェーダーモデル3.0 OpenGL1.5
(ドライバーのバージョンアップにより2.0になる)
コネクタ DVI-Iデジタルビデオ出力 x1
VGAアナログビデオ出力 x1
HDTV出力 x1
型番 GD743-128ARGT

ELSAではこのモデルのみベンチマークソフトによりNEC Valuestar TZへの動作確認を行っています。

パッケージから取り出したとこの写真です。
チップ上にファンタイプが、メモリー上にフィンが乗っています。
メモリーのフィンのほうはファンからの風が当たって冷却しているのでしょう。
裏から見るとこのようになっています。
で、これを装着する前までついていたSis760のボードが刺さっているところです。
それほど使ってませんでしたがお世話になりました。
新しいグラフィックボードを取り付けるする前にそれまでついていたグラフィックボードのドライバーを全て削除しなければなりません。これをしなければパフォーマンスが大幅に低下若しくは不具合が発生します。
とりあえず「アプリケーションの追加と削除」からグラフィックドライバーを削除してDrive Cleanerというソフトを使って残りカスを削除しましょう。
で、全て削除ができたら電源を切って新しいボードを取り付けます。

あっとBIOSの設定も行わなければなりませんね。

裏から見るとこのようになります。
当然ですが周囲との隙間が余裕で取り付けられています。
で、PCを起動してドライバーをインストールすると…良いはずなのですが不具合が発生しまくり。
ベンチマークの値は予定よりも低いし、テレビの画面は出てこないしで最悪です。
これは古いドライバーが削除されていない症状に間違いありません。ということでもっとも最良の方法であるクリーンインストールを実行しました。
新しいグラフィックボードを挿したまま再セットアップを行います。時間がかかるのであまりやりたくなかったのですが仕方がありませんね。

クリーンインストールをするとさすがにこれらの症状が全て回避され性能が十分出るようになったようです。
製品に付属しているCDに入っているドライバーはForceware 66.93 ELSAバージョンとなっています。
ドライバーをインストールしたら早速ベンチマークテストです。待望の3Dmark05も動かすことができます。それが目的ではありませんけどね。

3Dmark03 3Dmark05
Sis760 クリーン
インストール前
クリーン
インストール後
ELSA
発表値
クリーン
インストール前
クリーン
インストール後
Game Tests 392 6016 7710 2923 1102 2854
CPU Tests 369 242 824 1176 4008
チップ
最高温度
92℃ 90℃

ELSA発表値と比較すると微妙に低いようですがまあこのくらいならば誤差の範囲でしょう。

FINAL FANTASY Official Benchmark 3
Sis760 ELSA
発表値
クリーン
インストール前
クリーン
インストール後
DirectX9.0C
2005-10更新
Highモード 1145 3796 3622 4337 4432
Lowモード 2160 5462 6343 6429
チップ最高温度 52℃

ELSA発表値よりも高くなりました。えっと詳しく調べていないのですがCPUが違うのかな?
あと3Dmark系と比べてチップの最高温度が明らかに低くなっています。ということはチップの性能も重要なのですがCPUの性能よりのベンチマークソフトということがここでもわかります。

ドライバーのバージョンは同じであるにもかかわらずクリーンインストール前後でスコアに大きな差が出てきます。やはり古いドライバーが残っていたのですね。ちゃんと削除できていたと思ってたんですけどね〜
でもこれでまたきれいなシステムになりました。今度はDrive Cleanerが完全に削除できるようですしね。

もうひとつ完全グラフィックボードのベンチマークソフトであるゆめりあベンチマークです。解像度は1024x768です。

ゆめりあベンチマーク
Sis760 クリーンインストール後
最高 10555
綺麗 1936 16171
それなり 19672

明らかにスコアが高くなっています。

えっとこのベンチマークソフトはドライバーをインストールするだけではこの解像度&画質が選択できませんでした。ソフトのほうが対応していないらしいです。
で、この解像度でベンチマークをするにはちょっとした改造が必要になってきます。その手順は以下のようになります。

Riva Tunerによる設定変更
まず、有名なRiva Tunerをダウンロードしてきてインストールします。で、mainメニューの“driver setting”の“customize”をクリックし、“direct draw and direct 3D settings”をクリックします。
で、出てきたウインドゥの“shaders”タブをクリックして“pixel shader settings”を“”から“”に変更して適用→OK→再起動をすると選択できるようになります。

で、これで終わりではありません。ドライバーのバージョンアップがあります。とりあえずELSAからは77.77が、nVIDIAからは78.01が正式ドライバーとして公表されています。またベータ版(不具合があっても責任は取らないというもの)としては81.84まで出ているのでこれらを試してみることにしました。
これらのドライバーを入れる際はこのグラフィックボードを装着したときのようなクリーンインストールは必要ありません。同じメーカーならば古いドライバーは完全に削除されるので複雑な作業は必要ありません。

とりあえず3Dmark系から

3Dmark2001
81.84 81.84 oc
スコア 17120 17704

3Dmark03
66.93 77.77 78.01 81.84 81.84 oc
Game スコア 7710 7684 7674 7672 8650

3Dmark05
66.93 77.77 78.01 81.84 81.84 oc
Game スコア 2854 3138 2812 3376
CPU スコア 4008 3628 3777 3752

AMDユーザーなのでN-Benchも(3Dのみ掲載)

Sis760 66.93 77.77 78.01 81.84 81.84 oc
Ninja1 Marks 2575 3381 3252 3247 3250 3247
FPS 35.43 46.50 44.74 44.66 44.71 44.68
Ninja2 Marks 2704 3229 3151 3151 3147 3140
FPS 47.53 56.73 55.37 55.36 55.31 55.18
Grand Touring Marks 1027 3585 3020 3016 3006 3000
FPS 15.35 53.59 45.15 45.09 44.92 44.82
Star Fighter Marks 1006 3114 2782 2777 2776 2766
FPS 49.38 152.81 136.54 136.31 136.25 135.75
3D Overall Marks 1828 3327 3051 3047 3044 3038
FPS 36.92 77.41 70.45 70.35 70.30 70.11

2Dベンチマークのギャルマーク2002も

FPS Sis760 66.93 81.84
Game Suika 89.23 111.81 110.19
Fill Rate 42.81 50.03 49.89
P-Wave 60.90 73.78 73.78
Light Map 86.23 108.45 107.81
Overall 69.79 86.02 85.42

チップセットによってはドライバーのバージョンアップを行うことでベンチマークスコアが向上する場合もありますが、まあほとんど変わりませんでした。しいて言えばCDに入っているドライバー66.93が一番良いみたいですが、OpenGLが1.5までしか対応していません。ということを考えると77.77が良いみたいですね。

が、このくらいの差であれば体感は得られません。スコアはあくまでスコアということです。体感上で得られるのはFPS(Frame per second)という1秒間に何回画面を書き換えるのかという値です。映画が24FPSと言われていますね。
このFPSが明らかに大きくならなければ体感上の差は得られにくいのです。ただ、スコアに現れる値はおそらく平均したものなので超重重のシーンでFPSが一桁まで落ち込んでしまうと遅いと感じてしまいます。
スコアが最高・平均・最低の3種類出てくれていたら良いんですけどね。

で、バージョンの後にちょっと気になる“oc”の文字がありますよね。これはそのままoc=Over Clockです。ELSAはGIGABYTEのようにオーバークロックツールがありません。それなのにオーバークロックとは?
nVIDIAのドライバーにはもともとオーバークロックの設定があります。当然デフォルトでは出ないのですがレジストリに1行追加するだけでオーバークロックができるようになります。ドライバー上で最適な値(壊れない程度かどうかはわかりませんが)を自動で探して設定することもできます。

その場所は
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWAR\NVIDIA Corporation\Global\NVTweak
その中にCoolBitsというDWORD値を作成し16進で3を入力します。
するとNVIDIAディスプレイのプロパティの中にクロック周波数の設定が出てきます。お手軽にオーバークロックができる反面オーバークロックしすぎるということもあります。一応設定した値でテストを行いそれに通ると実際に使用出来るようになっています。
ちなみに私の環境では
2D コアクロック:300MHz メモリクロック:1.06GHz(デフォルトコアクロック:300MHz メモリクロック:900MHz)
3D コアクロック:579MHz メモリクロック:1.06GHz(デフォルトコアクロック:500MHz メモリクロック:900MHz)
でした。
でもノイズが出てくることもあるので上の数値で使用するのはちょっと…ですね。
オーバークロックはほどほどにしておきましょうね。
FPSのスコアにそれほど差は出てこないのでデフォルトで使用するのがやはり一番みたい。

ExperTool
ところでグラフィックボードのファンの音が気になりませんか?ゲームをしているときは音が出ているのでそれほどではありませんが、HPを作成していたり何か作業をしているときなどもファンは常に全開で回っているため気になります。
ファンもTZ本体のファン同様に付加にあわせて回転数が可変してくれたら良いのにな〜と思っていたらソフトがありました!
それはGAINWARDのExperToolというソフトです。これにより多分チップの温度によりファンの回転数を50〜100%の範囲で動作してくれるようになります。
PCを起動した直後はファンが全開で回っているのですが、ExperToolが読み込まれるとすぐにファンの回転数が低下してくれるようになり、負荷がかかったら回転数を自動で引き上げてくれます。このソフトかなりお勧めです!

ファンの回転数を設定できるソフトとしては他にRiva Tunerというのもあります。このソフトは6800無印をGTにまで引き上げることができるセッティング(パイプラインを増やすらしい)などかなり危ない箇所まで触ることができるものです。で私はそれほど知識がないので危ないところは触っていませんが、ためしにこのソフトで回転数を設定して見ましたが…どうもベンチマークや3Dゲームをした後指定した回転数に落ちてくれない(ベンチマーク&ゲーム終了後も常に100%全開のまま)という症状が発生してくれました。
ということで今はExperToolにて回転数制御を行っています。

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