Chapter 4 すすぎ&表面処理

輝きの下ごしらえを完璧にする!

ここでは"サビ"に神経質になる必要は全くありません。洗剤が残ってしまうのが一番怖いのです。真水ならちゃんと後の処理をしてやればサビることはないので、ガンガンすすぎましょう。ドアとフェンダ−の境目やバックドアの間なんかもしつこく圧水を流しましょう。そうしないと洗剤が残るところはいつも残ることになるので、洗車するたびにボディを痛めていることに気づかないで過ごしてしまいます。そこに気づけばおのずとすすぎに力が入りますね。


十分に水洗いを行えば、シャンプー洗車は終了します。そして次は本格的な汚れ取りに入りましょう。隅々まで洗ったら洗剤分を完全にすすぎ、トラップ粘土の作業に入ります。作業中も決して自然乾燥させてはいけません。ここでも、もし乾燥しそうになったら水をかけてあげましょう。ボディは濡れたままの状態で良いのです。シャンプー洗浄では落としきれない、塗装に食い込んだ汚れを取りに入ります。


トラップ粘土を使うことで、磨き傷の原因になる粒状汚染物質は、ほぼ100%取り除くことが出来ます。トラップ粘土にも色々な種類があり色をきちんと合わすことが重要です。研磨、ワックスコーティングをするなら、現在では避けて通れないステップです。練り消しゴムのような外観ですが、この粘土はれっきとした「砥石」なのです。手のひらに収まるほどの大きさに平たくのばしたトラップ粘土で、少し力を入れてなでるように滑らして磨きましょう。きちんと磨いてやるとつるつるに近い状態になります。霧吹きかホースで水をかけながら、常に水の絶えない状態で作業をしましょう。粘土は固くなると汚れを取る力が弱くなるので揉んであげるか、お湯で柔らかくしてあげましょう。狭いところも小さくちぎって作業しましょう。作業が終わったらしっかりと水で流してあげましょう。もし下に落としてしまったら捨てて、新しいものを買いましょう。


トラップ粘土では取れない奥のほうまで入り込んでしまった鉄粉を除去できる鉄粉取りクリーナーを使うのも良いでしょう。


  • 部分ごとに洗っては水を流して、洗剤が乾いてしまわないようにしましょう。洗剤が乾くとリング状になってなかなか落ちません。すすぎは隅々までしつこいくらいにすることが重要です。
  • 洗車が終わったら、トラップ粘土を使って鉄分やタール、ピッチを取り除きましょう。水をかけながら少しずつこすっていくのがベストでしょう。
  • トラップ粘土は、汚れを粘土内に取り込んでボディに付着した不純物を取り除くので表面が汚れてきます。
  • 粘土が汚れても気にせずに擦っていくと取り込んだ汚れでボディに傷を付けてしまうので、汚れを内側に折り込んであげましょう。1回で作業する大きさは30×30cmが目安です。
  • 冬場は、粘土がカチンカチンに堅くなってしまうのでお湯で柔らかくしてあげましょう。その場合、粘土を2つに分けて順番に使っていけば柔らかい粘土で作業できます。
  • 少しこする度に汚れを内側に折り込んで、常にきれいな面を表に出しながら全体をこすっていき根気よく作業しましょう。

Chapter 5 拭き取り

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