ガラスエッチング

悪いことに自動車盗難が頻発している社会ですがこの対策としてガラスエッチングと言うものがあるようです。
注:調べ始めたばかりなので誤記があるかもしれません。また、国土交通省の正式な見解はHPでまだ掲載されていないので掲載され次第更新したいと思います。

そもそもエッチングとは
銅板などに耐酸性の膜を塗り、その表面を鉄筆などでひっかいて模様や絵などを描き、露出した金属面を酸で腐食させて線描画を得る技法。また、それによる印刷物。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
のことです。

自動車ガラスに施工する場合は、施工範囲に車体番号などを切り抜いた特殊なシートを貼り付け、特殊な薬品“ガラスを腐食させる劇薬”を塗布し気温・湿度により規定の時間放置しておくことによりガラスに車体番号などを永久に刻印するものと思われます。また、劇薬(クリーム状)を使用するので施工はガラス外側から施工するものと考えられます。ちなみに某社からは施工キットが悪用防止と劇物使用許可の目的で購入者の身元を確実にした(住民票・保険証などの公的証明書をおそらく提示する)上で\180,000で販売されているようです。
私は始めて聞いたときにガラスの表面をリューターやサンドブラストの様な物で傷つけて刻印をするものかと思ってしまいましたが、そうすると当然強度が低下します。ガラス表面を傷つけるような施工方法を行う店もあるようですが、私の素人考えでは強度が減少するため、私でしたら施工を断ります。

これを自動車ガラス全面に施工した車は非常に盗難に合いにくくなるそうです。なぜかと言うと窃盗犯は自動車を盗難すると車体番号(JZX100-********)や車検証を偽造しすぐに現金に代えるのですが、一般的なガラスエッチングは車体番号を刻印するため偽造した車体番号や車検証とガラスの刻印に相違が生じるため、相違を無くす為にエッチングしているガラスを全て交換(エッチングされたガラスは刻印を痕の無いよう取り除くのは不可能らしい)しなければなりません。自動車のガラス全面にエッチングを施した場合全てのガラスを交換するには30〜50万円ほどかかるらしく、新品を取り寄せた場合には販売元にその記録が残り警察に連絡が入り盗難者がすぐに特定されるのでリスクが非常に高いためだそうです。また、新品でなくても中古でガラスを手に入れたとしてもフロント&リアガラスを交換するのは技術が必要でそれほど手間がかかる作業は行わない(行いたくない)ためだそうです。
また、アメリカでの統計では“4年間で170台に1台が車両盗難にあっていたが、ケンタッキー州の警察がガラスエッチングの施工を4年間に125000台に4年間試したところ、統計学的に4年間に700台以上の車両が盗難に合う計算がこの期間中に会った台数は僅か3台(そのうち2台は持ち主に戻された)だった。”だそうです。

施工場所について、フロントガラスはガラス周辺の接着(黒色)部分は当然運転視界に影響されることは無いため施工可能で、リアサイドは基準に定められていない(可視光線透過率0%でも可)・リアガラスは著しい着色で無いことと定められているため施工可能でしたが、2003年9月末付けで保安基準でフロントサイドの防犯ステッカー並びにガラスエッチングの施工可能範囲が明確に示されたためその範囲内であれば自動車ガラスは全面エッチング可能となりました。施工価格はネットで検索したところ\20,000程度で、作業時間は約30分程度だそうです。
保安基準の窓ガラスについてはリンクを参照ください。

ガラスエッチングはアメリカ(ヨーロッパ?)から来た技術で調べたところVINEとSEGNOと言う方式があるようです。(メーカーの違いか?)さらに車体番号のエッチング施工車は下取りの査定で有利だとか自動車保険が安くなると言う噂があります。
エッチングは車体番号のほかに記号・文字・絵などの施工も可能でオリジナル性を出すには有利ですがあまり奇抜なものは当然下取り価格が下がると考えられます。

自分の車に施工するのか?と聞かれると私のすんでいる地域は盗難の可能性は低いとはいえ\20,000程度で統計学的に絶大な信頼がおけるのでしたら財布の都合がついたら施工すると思います。その際には車体番号の他に“HIDENORI model”を追加して刻印しようかな?

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