環境問題

地球環境問題は現代社会において無視できない問題です。化石燃料はあと数十年で枯渇すると言われ(実際には現在の経済ベースに合う採掘可能年数。つまり今とあまり値段が変わらずに何年掘り出す事ができるかと言う事)、車社会の動向としては、低燃費化の一途を辿っています。ガソリンエンジン車についてはプリウス、インサイトなどのハイブリット車、ビッツなどの低燃費車を代表として新車は燃費が非常に良くなっています。

現代社会においてCO2の主な排出要因は車だと言われておりそのために各メーカーともに低燃費競争を行っているわけです。
しかし、これらの車はこれまでより燃費が良い=二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないのですが、地球温暖化の主要因子と言われているをCO2をまったく出さないわけではありません。これまでよりも環境負荷が低い=地球にやさしいと言う訳ではないと言う事です。

地球温暖化のことを考えるときに重要なことがひとつあります。
それは、商品A(例えば車に置き換える)が生涯排出するCO2の量をA1とします。それとは同じ機能を持つが別のメーカーで作られた商品が生涯排出するCO2の量B1とします。
さらにAを製造するためにはエネルギーを使いますが、エネルギーを使うとCO2を排出する(電気を使うため。電気を発電するには化石燃料を使い、するとCO2を排出する)のでその総量をA2とします。また、Bを製造するために使ったエネルギー分のCO2をB2とします。
このとき、

A1 + A2 < B1 + B2

ならばその商品Aは使う事に何ら異議を唱えませんが、

A1 + A2> B1 + B2

ならばAは使う必要が無いと考えます。
と言うのは、Aの生涯排出するCO2を下げるがためにこれを作るために多くのCO2を排出するのでは意味がないということです。
と、ちょっと辛口な表現をしておきますが私は地球温暖化を進めるわけではありません。現在の技術では商品を製造するのに多くのCO2を排出するかもしれませんが、技術の改良によってその量が少なくなる可能性はあります。そのために目の前の利害のみで技術の進歩を止める事はおろかな事だと思います。
しかし、現在の技術では前者であることのほうが多いと思いますが・・・

ここは車のHPなので話を車に戻すと、私の個人的な意見としては燃費が良い車も重要ですがやっぱり車は面白いほうが良いと思います。燃費の良い車が嫌いな訳でなく面白い車が好きだと言う事です。(面白くて燃費もよければ万万歳ですが・・・)
これまでに述べたように現代社会は地球温暖化から目をそむける訳には行きませんが、正面から立ち向かう方法もいくつか考えられてきているようです。
その方法とは

  • 海中に眠るメタンハイドレード(燃える氷と言われるメタンが氷に取り込まれたもの)を使い重合する事により液体燃料として使用する。
  • 植物を使い様々な処理を行う事で液体燃料として使用する。

などがあり、前者はメタンハイドレードの採取が困難ですが取り出す際に大気中に存在するCO2を海中に沈めることができ、エネルギーの採取とCO2の処理を同時に行う事ができると言うメリットがあります。しかし、ある学者はそんな事をすれば海底噴火などでCO2が大気中に放出され地球温暖化が突然起こる可能性があるなどといっています。私の知るところではメタンはCO2よりも地球温暖化効果が大きいため、海底噴火により上記の過程を経て地球温暖化が突然起こる可能性は低いのでは?と思います。
少し誤解を招きそうなので追記しますが、CO2は動植物の生命を脅かす(窒息する)ものだと言う認識があると思いますが、それはメタンでも同様です。というのは、我々を含めて動植物が生活するには一定の酸素濃度が必要であり、酸素濃度が変わるものがあれば動植物は生命を脅かされてしまいます。

後者は京都議定会議で話し合われた内容に含まれる事ですが、植物から取り出した燃料(もっと言うとCO2)は大気内で循環するため地球温暖化には影響を及ぼさないという見解があるようです。
具体的な商品としてはアルコール系燃料であるGAIAX、EPIONなどがあり、同様な商品は海外ではよく使用されているようです。
しかし、日本ではあまり使用されておらずそれは自動車メーカーと政府の見解が海外とは異なるからだと思います。
確かにGAIAXを使用するとエンジンにダメージを及ぼすとか火災事故が発生するなどと言われており、また自動車メーカーもこれらの燃料を使用すると保証の対象外になると言っています。
私はGAIAXなどのアルコール系燃料の使用を進めるつもりはありませんが、新しい技術の導入は安全性を確実にした上で積極的に取り入れるべきだと思います。
これらのアルコール系燃料についての騒動はどちらに過失があるとはいえませんが、どちらも全ての実験データを提出しておらず同じ土俵に上って勝負しておらず、きっちり白黒をつけていないような気がします。

その後国土交通省のお達しでアルコール系燃料の製造が禁止されたので・・・各社どうなっているんでしょうか?ただし、数年後にレギュラーガソリンに数%アルコールを入れた燃料が出てくると言う話も・・・

車が好きな我々としては早く安全で、環境負荷が低く、お財布にもやさしい燃料が出てくる事を望みます。

back

↑このページのトップへ戻る↑