地デジ対応アンテナとは

地上デジタル放送対応という表示をよく見ますが、UHF帯(13ch〜62ch)を受信できるアンテナであればこれまで使用していたアンテナでも問題なく使用することが出来ます。
ただし、VHF帯(1ch〜12ch)のみのアンテナであればUHF帯を受信できるアンテナ(今であれば地上デジタル放送対応と表示されていれば大丈夫)を購入する必要があります。
また、住んでいる場所に寄っては電界強度を考慮する必要があります。


動作利得とは

動作利得とは感度の良さを表し、地デジの受信感度は60dBμV/m以上が必要と言われています。
電波塔から遠い場所や電波塔の方向に電波を遮る障害物(ビルなど)がある場合、電界強度が低くなり(電波を受信しづらい状態)、電波を受信しやすいアンテナを選択する必要があります。これを高利得のアンテナといい、弱電界(60dBμV/m以上)用のアンテナなどと表現されます。
逆に、電波塔の近くならば電波を受信しやすい状態ですので、室内アンテナでも大丈夫な場合があります。こちらは強電界(80dBμV/m以上)用のアンテナなどと表現されます。
その間は中電界(70dBμV/m以上)と表現されます。

強電界用 中電界用 弱電界用 地域外
素子数 〜14 14〜20 20〜30 30〜
動作利得[dB] 〜5 5〜10 7〜14 10〜18

地デジブースターについて

動作利得を増す為にブースターを設置するという方法があります。
これは弱い電波を増幅させる装置で、電波塔からの距離が遠く到達する電波強度が低い場合には非常に有効な方法です。
ですが、電波塔が見える強電界地域で受信感度が低い場合等にはブースターはあまり有効でない場合があります。
受信感度というのはノイズの影響を含めた値ですので、上記の場合の原因はアンテナの位置が悪く電波が乱反射している状態ですので、根本的な解決方法はアンテナの位置を調節する(高さ、向き、場所)、指向性が高くなるよう素子数の多いアンテナへ交換する等です。


素子数とは

素子数とは屋根の上に設置しているアンテナを思い浮かべてください。
電波塔の向きに1本棒が通っていて、これに直角に数本棒が通っていますが、この直角に通っている棒を素子といい、この棒の数を素子数と言います。
大まかに言うと素子数が増えるほど利得が高くなる反面、指向性が狭くなり(向きが少し変わると感度が変わりやすくなる)周辺からのノイズの影響が少なくなり、素子数が少ないほうが指向性が広くなり多少アンテナの向きが変わっても感度にあまり影響がなくなります。
適材適所と言いますが、アンテナを設置しようとする場所がどの電界にあるのか?を調べその電界に適した素子数のアンテナを選択するのが良いでしょう。
屋根の上に設置するのであれば周りのアンテナの素子の数を参考にすると良いと思います。


アンテナの紹介

八木アンテナ株式会社 UwPA : ウーパ

屋外だけでなく室内にも取り付けが出来るよう専用スタンドを付属した、デザインと利得を両立したアンテナです。
また、指向性角度が広いので設置時の方向調節が簡単です。
(指向性角度が狭いと高利得を得るために方向の微調節が必要)
スペック
動作利得 4.5〜5.0dB
素子数 8素子相当
寸法 幅 35cm 高さ 9.5cm 奥行 13.5cm
色 ブラック ホワイト アイリスブルー


八木アンテナ株式会社 UwPA-UP : ウーパ パワーアップブースター内蔵

屋外だけでなく室内にも取り付けが出来るよう専用スタンドを付属した、デザインと利得を両立したアンテナにパワーアップブースターを内蔵したタイプです。
また、指向性角度が広いので設置時の方向調節が簡単です。
(指向性角度が狭いと高利得を得るために方向の微調節が必要)
スペック
動作利得 4.5〜5.0dB
ブースター利得 12〜15dB
素子数 14素子相当
寸法 幅 35cm 高さ 9.5cm 奥行 13.5cm


BUFFALO 室内アンテナ DT-OP-RA ブースター内蔵

USB若しくはACアダプターによる給電に対応したブースターを内蔵した室内アンテナです。
パソコンやリンクシアターと併用する場合はACアダプターの必要がなくすっきりとした仕上がりとなります。
スペック
総合利得 8.5〜15.5dB (13〜38ch) 4.5〜13.5dB (39〜62ch)
寸法 幅 18cm 高さ 15.2cm 奥行 8.1cm


DXアンテナ 平面アンテナ UAH800

大幅な薄型・コンパクト化と相まって住宅の外観を損ねること無く設置できる平面アンテナです。
方向調節可能範囲は±60度あるので最低な方向に調節ができます。
また、その外観とカラーバリエーションによりマストだけでなく壁面やベランダの手摺に設置しても違和感が余りありません。
スペック
動作利得 7.5〜9.5dB
素子数 20素子相当
寸法 幅 30.3cm 高さ 52.6cm 奥行 11.8cm
カラーバリエーション
オフホワイト ブラックブラウン ライトブラウン


日本アンテナ 軒先アンテナ AU-5-SP

AU-8よりも素子数が少なく小型になっている分、動作利得は少し下がりますが、デザインを重視したタイプよりも価格の面でも利得の面でも優れています。
設置場所にある程度余裕があれば室内にも設置することも出来ます。
スペック
動作利得 3.0〜7.7dB
素子数 5素子
寸法 長さ 45cm 幅 33cm 高さ 13cm


BUFFALO コクヨサプライ 室外用アンテナ BSATD02

見た目からして室外用のアンテナですが、屋根の上などに設置する伝統的な形をしています。
利得を見るとやはりこのような形(素子のある形状)の方が受信感度が高いことがわかります。
スペック
動作利得 5.5〜8.7dB
寸法 長さ 45.5cm 幅 35cm 高さ 24.2cm


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