地デジ、BS、CS放送のTS抜きとは?

日本のテレビ放送は著作権により保護されております。正しい使い方で正しい視聴を行いましょう。
当HPは違法な視聴を推奨しているわけでもありません。


2015年5月頃から違法な見方をしている人たちは有料放送が見れなくなったらしいのですが、KWが変わったとかなんとか・・・
ただ、違法な見方をしている人に影響があったみたいで正規の見方をしている人は当然なんとも無いでしょう。
WOWOW、スターチャンネル、スカパーの有料放送は悪い事している人たちは皆見れなくなったみたいですね。
4Kがそろそろ出だす頃ですがそっちの情報は疎くてここでは1K迄の情報となっていますのでご了承下さい。
また、SoftCAS(B-CASカード不要でTvTestとのコラボでBS・CSが見放題になった1週間限定で公開されたプレミアツール)や、それをインスパイアさせて作られた(らしい)FreeCASといった技術的制限手段回避についても触れていないのでご了承下さい。




よくTS抜きという言葉を聞きますが、これは放送波であるMPEG2-TSをMULTI2復号を行ったのみで直接HDDへ保存(録画)することを言い、MPEG2-TSの後ろだけをとってTS抜きと言われています。


直接HDDへ保存(録画)すると言いましたが、日本のデジタル放送にはMULTI2という暗号化技術(コピーガード)が取り入れられており、この暗号はB-CASカードを用いることで復号を行い、それと同時にCCI(コピー制御情報)を適切に処理することでHDDには機器特有の暗号化がされた状態+CCIの処理がされた状態で保存ように定められています。
この機器特有の暗号化というのが曲者で、HDDに保存されたファイルは専用のソフト・録画したハード以外では再生が出来ません。
また、CPRMが施された状態でBlu-ray・DVDを焼いておかなければ、パソコンが壊れると保存した番組は二度と再生できない羽目になってしまいます。
これってユーザーの側からすると不都合きわまりないですよね?
また、最近のパソコンであれば大丈夫でしょうが、モニター、グラフィックボードに著作権処理に対応したHDCPという規格が要求されてしまいます。


ですが、TS抜きと言われる方法は、通常通りB-CASカードを使い復号を行いますが、CCIを適切に処理すべき点を無視し、そのままHDDへと録画されてしまいます。
これによりコピーアットワンスやダビング10といったコピー制御技術が関係なく、PowerDVD、WinDVD、TVTest(作者サイト閉鎖)、VLC、Splash Lite(無料ソフトの中で一番のおすすめ)等の動画再生ソフトで再生が可能となってしまうわけです。


更にこの状態(TS抜き)のファイルはCCIは無視されているので、地デジやBS・CS(契約を行なっていれば)といったデジタル放送が自由にコピー出来、仮にパソコンが壊れてもハードディスクが壊れていなければ別のパソコンに接続することで再生出来るという状態となります。
また、CPRMも無視されるためHDCP非対応のモニター、グラフィックボードでも視聴と再生が可能な状態となります。
これを所謂コピーフリー状態と言うそうです。


TS抜きが初めて出来たFriio、ドライバーを改造することでTS抜きが可能になったMonsterTV HDU・HDUS・HDP・HDP2(ただし途中のロットまで)、初のクアッド録画を可能にしたPT1、 アースソフト PT2PT3 Rev.A、PCI-Express接続でクアッド録画が可能なPX-W3PE REV1.3、PC不要でデバッグモードを行うことでTS抜きが可能なAKB-PVR101、USB接続の3波対応のPX-S3UPX-W3U3等を用いることでTS抜きが可能になるようです。


しかしながらこの方法ではB-CASカードの取り扱いなどの点で違法、グレーゾーンと言われていますが…?
また、CCIを無視するという方法が違法か合法かというと…?


TS抜きをする行為は違法なのか?グレーゾーンなのか?
TS抜きをすることでのメリットとしてはコピーアットワンス、ダビング10が関係なくなるのと、これまで使用してきた古いHDCPに対応していないグラフィックボード、ディスプレイで視聴ができるようになるといった点でしょうか?
但し、DVDよりもビットレートが高いため再生には正規チューナーほどではないにしろある程度のマシンパワーが要求されるようです。(シングルコア3.0GHz程なら問題なし?)


ちなみにここでは地デジとBS/110度CSアンテナでの受信を前提としています。
パススルー方式のCATVは対象ですが、トランスコード方式はTS抜きではどうしようも無いそうです。


TS抜きチューナー(復調器)一覧

以下はTS抜きが可能とされる復調器(放送波を信号へ戻す器械)で、あくまでチューナーではありません。チューナーと呼ぶには暗号を解除するソフトやB-CASがもともと付属されていないので・・・
尚、このページの最後の方では正規のB-CASカードとソフトが含まれた正規のチューナーも一部紹介しています。


PLEX PX-W3PE

今最もホットなクアッド録画TS抜きチューナーといえばPX-W3PEでは無いでしょうか?
USB接続でB-CASカードが付属せず、有志の作成したソフトでTS抜きができると話題を集めたPX-S3Uを製造しているPLEXがPCI-Express接続タイプの4チャンネル同時録画・視聴可能なチューナー(正しくは復調器)を2010年12月に販売開始しました。
詳しくはTS抜きができるPX-W3PEとは?を御覧ください。
製品情報
・地上波 2波同時受信
・BS、CS 2波同時受信
・メーカー希望小売価格 21,800円
・接続方式 PCI-Express パソコン内蔵タイプ
2013年5月現在で販売価格が1万円程と希望小売価格から50%off程になっているようです。
これって底値かな?


PLEX PX-W3U3

PT2とPX-W3PEはクアッド録画が可能な内蔵チューナーですが、PX-W3U3はUSB接続のクアッド録画が可能な外付チューナーです。
製品情報
・地上波 2波同時受信
・BS、CS 2波同時受信
・メーカー希望小売価格 22,800円
・接続方式 USB 外付けタイプ


PLEX PX-Q3PE

PX-Q3PEは復調器として(チューナーではない)8チャンネル(地上デジタル 4ch+BS・110度CS 4ch)同時録画が可能な復調器が満を持して登場しました。
チューナー単体(復調器)では地デジ4番組+BS/CS4番組同時録画ということですが、PCI-Express接続の本チューナーを複数台接続することでこの2倍、3倍の番組を同時録画することができるそうです。
チューナー(復調器)は基盤の小型化が進み1枚当たり地デジ、BS/CSそれぞれ1本ずつのアンテナ線を接続するだけで受信することができます。PT2は1波に1本のアンテナ線が必要だったことを考えると進化したものですね。また、ロープロファイル規格に対応しているのでスリムPCやキューブPCへ搭載することも可能?
また、有志によりBonDriverの開発もすでに行われて配布が始まっているようで、動作画面の掲載も行われているようなので購入を検討する場合候補にあげられるチューナー(復調器)の一つではないでしょうか?
製品情報
・地上波 4波同時受信
・BS、CS 4波同時受信
・メーカー希望小売価格 29,800円
・接続方式 PCI-Express パソコン内蔵タイプ


アースソフト PT3

PT2と言えばTS抜きの代名詞というべき復調器(チューナーではない)として有名ですが、PCI-Express接続になったバージョンアップとしてPT3が帰ってきます!
ただ、初期ロットのせいかRev.Aの為か2ch以上の受信において場合によっては0Mbps病と言われる映像・音声が出てこないという症状が発生していると報告がされています。
これは回路にバグが有ったようで、これを元にしてEARTH SOFTではFPGA 回路更新ツール 0x04にてバグフィクスされたようですが、巷ではRev.Bの登場も噂されているみたいです。
この0Mbps病というのは原因は色々あるみたいですが、根本的な対策としてはメモリ使用量を4096の倍数にしないという方法があるようです。
例えば4GBのメモリを積んでいるのであれば、msconfigのブートタブの中にある詳細オプションの最大メモリを4095にするという方法があるようです。
また、近所のパソコン工房の店頭に商品説明一切なしで現物が箱入りで置いてありました。店員さん入荷後の売れ行きを詳しく聞いたところ週1回数個が入荷し、次の入荷までには売り切れているそうです。
製品情報
・地上波 2波同時受信
・BS、CS 2波同時受信
・接続方式 PCI-Express パソコン内蔵タイプ
・発売日 2012年6月予定
・JANコード 45 82313 55008 4


PLEX PX-W3DVR1000

AKB同様PC不要でB-CASカードは付属しないものの裏コード「1234」の入力でTS抜きができ、外付けHDDを接続することで動作するHDDレコーダーです。
パソコンでTS抜きをするにはソフトやドライバの入手にハードルが高いという方、スタンドアロンでTS抜きをしたいという方には最適ではないでしょうか?
また、ネットワークに接続を行うことで録画したファイルをPCから参照することもできるそうです。
製品情報
・地上波 2波受信
・BS/110度CS 1波受信
※地上波、BS/110度CSのいずれか2番組同時録画可能※
・USB 2.0×2(前面×1、背面×1)
・メーカー希望小売価格 29,800円
・接続方式 USB 外付けタイプ


PLEX PX-S3U2

USB外付けタイプのPT2と言われるTVチューナー(言い過ぎだと思いう)ですが、コチラもPT2と同様に有志の作成したソフトを入手することでTS抜きができるとされています。
製品情報
・地上波 1波同時受信
・BS、CS 1波同時受信
・メーカー希望小売価格 15,800円
・接続方式 USB 外付けタイプ


PLEX PX-BCUD

USBドングル型地デジ専用チューナー(復調器)で、B-CASカードは付属しないものの複数台接続が可能で、他のPLEXチューナーと組み合わせても使えるというなんとも拡張性の高いチューナーです。
組み合わせによってはREGZAも目じゃない!?
製品情報
・BS/110度CS 1波受信
・メーカー希望小売価格 7,980円
・接続方式 USB 外付けタイプ


PLEX PX-S1UD

USBドングル型地デジ専用チューナー(復調器)で、B-CASカードは付属しないものの複数台接続が可能で、他のPLEXチューナーと組み合わせても使えるというなんとも拡張性の高いチューナーです。
組み合わせによってはREGZAも目じゃない!?
製品情報
・地上波 1波受信
・メーカー希望小売価格 5,480円
・接続方式 USB 外付けタイプ


AKB-PVR202

PC不要で裏モード(デバッグモード)を使うとTS抜きが行えるチューナーです。
なぜか残念なチューナーとされていますが・・・
また、例によってB-CASカードは付属していませんので別途個人で入手する必要があります。


アースソフト PT2

PT2といえばTS抜きクアッド受信ができるチューナー(正しくは復調器)として有名です。
接続は最近少なくなりつつあるPCI接続で1スロット占有の復調器です。
2009年8月から生産が開始され、2010年6月に生産するまでショップ店頭では販売と同時に完売になり続けるような売れ行きでした。
PT2は復調器のため、単体で放送を視聴することは出来ず、当然B-CASカードも付属していません。
放送を受信するためには、B-CASカードの入手、ICカードリーダーの入手、有志が作成した視聴ソフトなどの入手が必要でPC初心者にはハードルが高いハードウェアとなっています。
製品情報
・地上波 2波同時受信
・BS、CS 2波同時受信
・接続方式 PCI パソコン内蔵タイプ


アースソフト PT1

PT1といえば初めてTS抜きクアッド受信が出来るチューナーとして登場し、爆発的な人気で入荷後即完売、プレミアが付くというほどの復調器でした。
生産台数が少なく復刻が強く望まれていましたが、結果PT2へ生産が移行しました。


ICカードリーダー

NTT-ME SCR3310-NTTCom

PT2ユーザーから実績のあるICカードリーダーとして紹介されているのがNTT-MEの公的個人認証サービス(E-Tax,自動車保有手続)対応のICカードリーダーライターです。
但し、いつからか価格がかなり高騰してしまっているようです。
また、NTT-ME以外のICカードリーダーでも使用可能とされています。


SCR3310 v2.0

SCR3310は価格が高騰してしまっていますが、v2.0のほぼ同等のカードリーダーでも使用できると報告がされているようです。
事実につきましては…?


正規チューナー

GV-MVP/XS2W

ダビング10に対応していたらTS抜きの必要はないし、サポートが受けられて沢山録画したいという方にはこのチューナーがもってこいです。
ビットレートのセッティングによりますが、最大15倍録画が可能なトランスコードチューナーで、ビットレートの低い15倍録画を行ってもそれほど映像が悪くならないと評判です。(悪くならないことはない)
また、CM自動検出も可能でブルーレイやDVDを作成することはもちろん、iPadやiPhoneへの配信などホームネットワーク配信にも対応し、ケータイやPSPへのダビングにも対応し、複数枚接続が可能で多番組同時録画も可能です。
TS抜きの必要がないというのであればズバリオススメではないでしょうか?


MonsterTV Evo.4

GV-MVP/SX2Wは内蔵クアッド録画チューナーですが、外付けチューナーならばMonsterTV Evo.4があります。
MonsterTVといえば初期のロットでTS抜きが可能と言われ有名になりましたが、このチューナーは多分TS抜きは出来ないんじゃないでしょうか?
まあ、正規チューナーだしね。


地デジ・BS/110度CSのコーデックについて

MPEG2-PS : MPEG2 Program Stream

MPEG2-PSとはエラーの少ない記録媒体(DVD等)で取り扱うように定められた形式のことです。またランダムアクセスも考慮されています。
エラーが少ないことを前提にしているため、DVD等で傷があり読み取れない場所があれば再生が停止してしまうことがあります。


MPEG2-TS : MPEG2 Transport Stream

MPEG2-PSに対してMPEG2-TSは放送波(電波により情報を送る)というエラーがある程度発生することを考慮し、エラーが発生しても再生を続けられるように定められた形式のことです。


それぞれ特徴がありますが、どちらも圧縮形式はMPEG2と名前が付いているので一緒なのですが、取扱いが異なります。
また、双方には形式が異なるだけで、相互に画像を無劣化(エンコードなし)で変換することが可能です。


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