ビットレートとはbps(=bit per second(ビットパーセカンド))という単位で表わされるように、1秒間にどれだけの情報を送る(本当は1秒間にどれだけの情報が通過した)かという単位です。
よく間違われる方がいらっしゃいますが、bpsとB/sは違う単位です。
b:小文字のbはbit(=ビット)
B:大文字のBはBite(=バイト)
この間には 8b=1B の関係が成り立ちます。
HDDの転送速度で100MB/s等と書かれ、一方LANの規格で100Mbps等と書かれていますが、同じように見えますが量は異なります。
下記に例をいくつか取り上げます。太字は一般に表示されている数字
Mbps | MB/s | 備考 | |
LAN | 100 | 12.5 | 理論値 |
1000 | 125 | 理論値(こんなに早いはずがない) | |
SATA | 3000 | 300 | SATAのみ 10b=1B の関係 |
ATA | 800 | 133 | |
地デジ | 16.8 | 2.1 | 最大ビットレート |
話をデジタル放送のビットレートに戻して、ビットレートが多ければ多いほど、少ない時間で多くの情報を送ることができます。
ハイビジョン放送は地上デジタル放送とBS・CSデジタル放送の2種類がありますが、これらのビットレートは以下のようになっています。
最大ビットレート(Mbps) | |
Blue-rayディスク(BD) | 48 |
BS・CSデジタルハイビジョン放送 | 24 |
地上デジタルハイビジョン放送 | 16.8 |
DVD | 10.08 |
YouTube | 0.35 |
これは上限値であって実際のビットレートはもっと低くなっています。
BS・CSデジタル放送に比べて地上デジのビットレートは低くなっています。
何故か?曖昧ですが、地デジの受信はUHFアンテナを使ったもので、ノイズの影響を受けやすく、BS・CSはパラボラアンテナを使ったものでノイズの影響を受けにくかったからだったと思います。あと、電波の質も違うと思いますが…
ノイズの影響を受けやすい場合、高いビットレートで送信してしまうとノイズが多くなった場合映像・音声が途切れやすくなったり、途切れたりしてしまいます。
テレビを見ていて映像や音声が止まってしまうと視聴者から文句が出る為、あらかじめ妥協点を探りビットレートを下げているのだと思います。
これはBS・CSについても同じで、ノイズの影響を受けにくいのですが妥協点としてこの最大ビットレートが決められているのだと思います。