JZX100 チェイサー用 遮熱板

私は純正置き換えタイプのエアクリーナーとしてHKS Metal Flowを装着していますが、元々遮熱性に優れている純正エアクリーナーボックスを取り外すので熱害(アイドリングの不安定、パワーダウン等)が発生して いました。取り付けた直後は冬だったにもかかわらずアイドリングが安定せず最低で600[rpm]位まで下がっていました。その後学習したのかどうかわか りませんが一応750[rpm]で安定してはいましたが…


だったらはじめから交換しなければ良いのですが、見た目と吸気音等が良いからこのままで使用するつもりです。しかし熱害は対策しなければなりません。


エンジンルームを空けている状態で風の流れを確認するとエアクリーナーにはラジエターファンからの風がしっかりと当たっているようです。このためラジエターファンからの風を遮る&簡単なものというコンセプトの元に設計&製作を行いました。


実物は右上の画像のようなもので元々ついているラジエターファンシュラウドを後方に延長するような形になっています。


以下は私が製作した図面になります。画像をクリックすると新しいウインドウで開きます。
私の車はH.12年式JZX100 Chaser TourerVです。


まず、素材ですがt=0.5のステンレスを使います。より軽いものを求めるのならばアルミを使用しても良いのですが、ステンレスでも約300[g]程なので重量増には殆ど関係ないと思います。重量がそれほど増えないのであれば耐久性重視と見た目も考えて私はステンレスを使用しました。


次に機械加工図です。ジグソーやサンダー、ドリルを用いて機械加工を行うのですが、とうぜん端はシャープエッジになっており素手で触れると切れてしまうのでバリ&カエリは全て取り除かなければなりません。
また、ドリル穴ですがボルトはφ6を使用するのですが大き目の穴φ7となっています。通常はφ6.?の穴にするのですが製造誤差と車体誤差を吸収するためにあらかじめ大き目のサイズにしています。強度的にはそれほど応力がかかる所ではないのでボルト&ワッシャーで押さえつけて固定すると大丈夫と考えています。


次に組み付け図です。車体に取り付けるとこのようになります。機械加工を行った後1箇所だけですが90°に曲げ加工する必要があります。この曲げ加工のために素材の厚さを厚すぎず薄すぎずのt=0.5にしています。この厚さだと素手で曲げることが出来ます。

この遮熱板の固定は運転席側エアバックセンサー前後に元々あるボルト穴を使用します。エアバックセンサーのボルトを外すのは危険があるかもしれないのでこちらは一切触りません。また、触らないためエアバックセンサーを避けるような形状になっています。
エアバックセンサー前後のボルトですが私が確認したところ全車存在していたので加工誤差が少なければボルトオンで装着可能です。ただグレード&年式によってはエアバックセンサーの車体前方のボルト穴のさらに車体前方にピンがあることもあるようです。純正エアクリーナーを取り外したときにエアバックセンサー前後のボルト穴以外に何も無い事を確認された上で製作された方が良いと思います。まあピンがあっても遮熱板側の一部を切り取れば良いだけです。


また前期型はエアクリーナーの下にエアバックセンサーが設置されていないようです。BLITZの遮熱板で“逃げ”が無いのはこのため?と言うことはBLITZの遮熱板は後期型へのマッチングが取れていないかも?


現在のところ私の方で確認できているフィッティングについてはリンク先を参照してください。


効果の程はアイドリング不安定化の解消、パワーダウンの解消等がありますが、決してパワーアップをもたらす物ではなく純正エアクリーナーボックスを取り外すことにより発生する不具合を僅かでも解消すると言うものです。


エアクリーナーがラジエターファンからの風を吸っていたときと比べると効果は実感できたと思うのですが、すぐに慣れてしまってどのような印象だったのか忘れてしまいました。
ただ、私が装着した方からのインプレッションでは先に述べたような効果がしっかりと実感できたようです。
有識者の報告によると吸気温度が遮熱板装着前と比べてかなり減少したそうです。ただ純正のエアクリーナーボックスのときと比べてどうかはわかりませんが…


BLITZ SUS POWER LM用遮熱板

私のHPをよく見ていただいているYSKさんからBLITZ SUS POWER LM用の遮熱板図面を頂いたのでUpします。DIY派の皆様のためにと言うことで私のHPで公開させて頂くことになりました。YSKさんに感謝!
お車はJZX100 Chaser TourerV前期型です。


まず、素材ですがt=1.0のステンレスをご使用になったそうですが、t=1.5位の方が構造的に安定すると仰っていました。


次に機械加工図です。点線は90度に折り曲げる箇所です。
これは前期型、後期型の違いからかエアバックセンサーがエアクリーナーの下にいないため私が作ったものと比べて切欠を設けていません。
また純正のパイピングともぎりぎり逃げる形状になっているそうです。


で、出来上がりは右のようになります。純正のエアインテークは当然残すことによりフレッシュエアーを導入しやすく、かつラジエターファンからの熱気を遮ることが出来ます。


HKSとBLITZを比べるとBLITZの方がややエンジン後方に位置するようになっているようです。このため遮熱板をより後方に伸ばす必要が出てくるようですね。


BLITZ SUS POWERと比べるとやや車体の外側に取り付けられているようです。と言うことはSUS POWERへの対応はNGかも?(詳細は分かりません)
またSUS POWER用の遮熱板と比較しても当然こちらの方が熱気を遮る効果が高そうです。


Special thanks YSKさん


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