ドライバッテリー(電解液体の入っていないタイプ)の一つとしてOPTIMAバッテリーというものがあります。
ドライバッテリーのメリットとしてはバッテリーが転倒しても液漏れが発生しない、孔が空いても大丈夫、上下逆さにつけても大丈夫…などと言うことがあります。
まず液入りタイプと比べてオプティマバッテリーの優れている点は上に上げたことの他に瞬間的に取り出すことのできる電流が大きいと言うことでしょう。と言うことは交換した後セルの回り方が力強くなるとかオーディオの音が良くなるという利点があります。
弱点はバッテリーそのものの持っている電気容量が少ない…のかも?と言うのは、たまにしか車に乗らない人がドライバッテリーをつけると1年ほどで寿命を迎えてしまう場合があるようです。詳しくはドライバッテリーの欠点をご覧ください。
オプティマバッテリーの充電方法
自動車に使われるものとしてイエロートップ・レッドトップがあります。以前オレンジトップというものがあったのですが、すでにレッドトップに統一されています。この名前の付け方ですが、見たままのバッテリー上枠の色になっています。そのほかにマリーン用のブルートップというものもあります。
レッドトップは内部の電極板を可能な限り薄くし、電極板の面積を大きくすることで瞬間的に取り出すことの出来る電力を大きくしています。このため、レッドトップを装着することでセルの回り方が良くなるということがあります。
イエロートップはレッドトップに比べると電極板を厚くする事で面積は小さくなり瞬間的に取り出すことの出来る電力は若干小さくなりますが、その代わりに所謂バッテリー上がりに強い特性を持っています。こちらのほうはバッテリーが上がったとしても再充電を行うことで性能が復活するそうです。(但し異常な放電はNG)
型式 (旧形式) |
20HR容量 EN(Ah) |
CCA(A) | MCA(A) | 最大外形寸法(mm) | 端子間距離 (mm) |
電池質量液入 約(kg) |
|||
長 | 幅 | 箱高 総高さ |
|||||||
イエロートップ (ディープサイクル) |
D1000S | 55 | 765 | 870 | 254 | 175 | 171 200 |
139 | 19.5 |
D1000U | 55 | 750 | 870 | 254 | 175 | 171 200 |
139 | 19.9 | |
レッドトップ (スターター) |
S 4.2 (1050S) |
50 | 815 | 1000 | 254 | 175 | 171 200 |
139 | 17.2 |
R 4.2 (1050R) |
50 | 815 | 1000 | 254 | 175 | 171 200 |
139 | 17.2 | |
S 3.7 (925S) |
44 | 730 | 910 | 237 | 173 | 160 194 |
195 | 15.0 | |
R 3.7 (925U) |
44 | 730 | 910 | 237 | 173 | 160 194 |
195 | 15.0 |
ただし、JIS規格のバッテリーと比べると外形などが違ってしまいます。オプティマバッテリーのほうがJIS規格のものより全高が低いためオプションで高さを調節するものが売られているようです。最近ではオートバックスの通信販売でも手に入れることが出来るみたいです。
参考
バッテリーサイズ (JIS) |
形式 | 5HR容量 (Ah) |
CCA | 最大外形寸法(mm) | 電池質量液入 約(kg) |
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長 | 幅 | 箱高 総高 |
|||||
D23 | 55D23R(L) | 48 | 320 | 232 | 173 | 202 225 |
14.5 |
75D23R(L) | 52 | 465 | 232 | 173 | 202 225 |
15.5 |
液体が入っていないシーリングバッテリーということで、液入りバッテリーの充電器では充電することが出来ず専用のものが必要になる?
一概にそうとは言えません。確かにイエロートップの充電方法はレッドトップと比べて少し特殊ですが充電時の電圧・電流を指定通りにすれば充電可能です。
詳しくはOPTIMA(オプティマ)バッテリー 充電方法を御覧ください。