以前乗っていたSilviaの時から夏の暑さに負けていけないとは思いつつフルスモークにしていましたが、2003年4月から違法車両の取締りが非常に厳しくなり、捕まって罰金を払うぐらいならその分他に回そうと言うことでフルスモークを止めました。
でも、室内が熱くなったり色あせたりするのは嫌!と言うことで車検に通る透明断熱フィルムを貼ることにしました。
ちょうどひろちゃんがフルスモークを止めてプロ用のフィルムを通販で購入したと言うことで、私も購入先を教えてもらいました。購入先はFIL-ART美装株式会社です。製造はリンテック株式会社が行っています。
他にもフィルムを売っているところがあり腕に自身のある方は構わないのですが、私のようにあまり腕に自信のない方はカット済みフィルムを購入したほうがいいと思います。車種別カット済カーフィルム販売を行っているくるまのふぃるむ屋さんと言うところもあります。ここは色々な会社のフィルムを取り扱っており以下で紹介しているリンテック社のフィルムもあります。
この車を買ってから2度ほどリアガラスのフィルムを張り替えましたが仕上がりはちょっと…なので次は絶対カット済みフィルムを買います。
そっちのほうが絶対早いし、綺麗だし。
注:JZX100系の断熱グリーンガラスは日本車の中でも最も厚く最も可視光線透過率の低いガラスの一つを使用しているので何らかのフィルムを貼っているだけで保安基準には適合しません!もし張っている方がいらっしゃいましたら残念ですが剥がしておいた方が無難ですおきましょう。
メーカー:リンテック株式会社
型番:IR-25HD
可視光線透過率:86%
紫外線透過率:1%以下
日射反射率:7%
日射吸収率:25%
日射透過率:68%
遮蔽係数:0.87
自動車窓ガラス用フィルム JIS S 3107により計測
紫外線:280〜380nm
可視光線:380〜780nm
近赤外線:780〜2500nm
日射:380〜2100nm
遮蔽係数:3mmフロート板ガラスに対して太陽光線の室内への流入量を表す相対値
当然ハードコートフィルムです。
製品概要(メーカーHP抜粋)
独自の赤外線遮蔽コートにより断熱性を付与した透明断熱フィルムで、可視光線透過率を通常の透明フィルムに近い値に維持しつつ、赤外線を中心に日射を大幅に吸収することで、日射透過率を68%に抑えた。
販売元に問い合わせたところ、グリーンガラスの可視光線透過率は78%程でIR-25HDを貼り付けると約4%透過率が減少するということなので、多分大丈夫だろうと(勝手に)思ってこれにしました。ところがある有力筋からの情報によると車検には対応していないと言うことです。詳しくはこのページの一番下をご覧ください。
また、メーカーのHPを見ると第25回パリ・ダカールラリー(2003年)に参加した日野レンジャーにも同じ物が使用され、あるテストでは最大19.5℃の温度低下が見込まれたです。
欲しいと思っていた赤外線透過率のデータが載せられていなかったので、他社のフィルムと比較して透過率を概算してみます。
参考
メーカー:IKC
型番:FGR-300
可視光線透過率:83%
紫外線透過率:1%以下
赤外線透過率:38%
型番:FGR-2500
可視光線透過率:71%
紫外線透過率:1%以下
赤外線透過率:20%
右上に各波長に対する透過率をグラフにしたものを掲載していますが、これを見るとIR-25HDとFGR-300は各波長において透過率が殆ど同一であることが分かります。と言うことはIR-25HDの赤外線透過率は38%と言うことでしょうか?
それよりもさらに強力に赤外線をカットするFGR-2500がありますが、これは車検対応と言うことはおそらく出来ないでしょう。
ただし、この赤外線透過率は780〜2000nmの透過率を平均したものなので、厳密に言うとこの値が全てと言うことではないようです。
熱の通過は熱線の透過と反射材が吸収した熱が放射するものを合わせます。反射材に熱線が当たると3000nm以上の遠赤外線になり反射材の向こう側(室内)へ伝わります。これらを考慮したものが遮蔽係数と言うものだそうです。上の図では2200nmまでしかありませんが、遠赤外線領域を見ると赤い線(緑・青い線も含む)は上がっている(透過率が増加する)と思います。
と言うことでIR-25HDを通して室内へ伝わる熱は3mmのフロートガラスと比べて87%と言うことになり、13%だけ熱が伝わりにくいと言うことになります。
因みに太陽光が地表に到達する波長は右のようになっているそうです。
これを見ると赤外線は主に近赤外線が地表に到達していて、遠赤外線はあまり到達していないことが分かります。
フィルムを貼ると各波長の光透過率分エネルギーが減少します。
こちらがIR-25HD施工後の画像です。
画像の左半分はガラス+IR-25HD、右半分はガラス無です。
デジカメで取ったものなので後ろの背景が映っていてあまり良い画像ではありませんが、基本的に車検対応を謳っているだけあり見え方は殆ど変わりません。
これだったらおまわりさんとディーラーも文句言わないでしょう。
つ〜くんさんのご協力により撮影させていただいたIR-25SDの画像です。
なお、この画像のみ上下の画像と撮影日が異なります。
画像の左半分はガラス無、右半分はガラス+IR-25HDです。(上の画像と逆になっています)
デジカメの画像で見るとIR-25HDと差があるようですが、それほど差は無いように思います。
フロントガラス越しの画像です。
背景が写って見えにくくなっていますが、IR-25HD施工ガラスと比べるとちょっと薄いぐらいかな?
市販の安物5%フィルム施工をしているリアサイドの画像です。
自動露光なので比較的良かったものですが、5%はやっぱり暗いです。
単なる比較用に撮影してみました。
インプレッションとしては可視光線透過率が86%なのに熱線(赤外線)が大幅にカットされているようです。顔を太陽に対して直接当てた時と、ガラス越しに当てた時では顔の火照り具合が全然違います。
何も貼ってないフロントガラスとはもちろん違いますが、リアサイドの市販5%フィルムと比べても遜色ないか5%フィルムよりも熱線をカットしてくれているのではないのか?と言う感じを受けます。
これは超お勧めでどうぞ皆さんお買い上げくださいと言えるほどのものだと思います。
施工時にちょっと不安になった点がありました。と言うのはフィルムを貼り付けて水抜きをしたのに水があちこちに残っていたと言うことです。いくらハードコートと言えども擦りすぎれば傷がつくので“失敗した!”と思っていましたが、メーカー(かショップ)のHPを見ると水疱は全然問題ないそうです。実際、時間がたてば蒸発して水泡は全て消えていきました。
プロに施工してもらった、と言うかプロが使っているフィルムは市販品と比べてこんなにも違うのか!?と思い知らされた商品です。
フロントを同じフィルム、リアサイド・リアを断熱5%(ぐらい)のフィルムを貼り付けたくなってきました。
リンテックからは車検対応の断熱フィルムとしてIR-25SDと言うものが販売されています。
メーカー:リンテック株式会社
型番:IR-25SD
可視光線透過率:82%
紫外線透過率:1%以下
日射反射率:7%
日射吸収率:24%
日射透過率:69%
遮蔽係数:0.88
自動車窓ガラス用フィルム JIS S 3107により計測
当然ハードコートフィルムです。
こちらは私が使用したIR-25HDと比べて可視光線透過率が4%減少、遮蔽係数が1%増加しています。これを書いている時点でひろちゃんとつ〜くんさんが使用されています。
上の画像はコピー用紙の上に各フィルムを乗せてデジカメで取ったものです。
左からコピー用紙、コピー用紙+保護フィルム、コピー用紙+IR-25HD(保護フィルム付)、コピー用紙+IR-25SD(保護フィルム付)となっています。
これを見ると…保護フィルムとIR-25HD(保護フィルム付)の区別がつきません。実物を目で見てもあまり変わらないほどです。
ステッカーの画像を見てもらえると分かるようにIR-25HD(←車検は非対応です)では外からでは貼っていることすら分からないでしょう。
IR-25SDはほんのりと緑である事が分かります。しかしながら可視光線透過率が82%と(ガラスが特殊で無ければ)車検対応なので(←車検は非対応です)、実物を見るとこちらも外からでは貼っていることすら分からないでしょう。じっくりと見るとほんのりとした緑色が高級感を非常に醸し出しておりいい感じです。
注:JZX100系の運転席&助手席側窓ガラスにIR-25HDを貼り付けると車検に通らなくなるそうです。詳しくは言えませんがこの車に使用しているガラスは可視光線透過率が最も低い色つき断熱ガラスのひとつを使用しているためIR-25HDでは不可らしいです。ガラス単体でも結構ぎりぎりの可視光線透過率だそうです。おそらく他社の車検対応断熱フィルムでも同じことが言えると思います。当然もう少し可視光線透過率の低いIR-25SDでは完全にNGです。
ただし、機械で測るとNGなだけでIR-25HDではガラスの縁ぎりぎりまで貼り付けるとフィルムを貼ってることが非常にわかりにくくなります。私が行ったディーラーだけかもしれませんが、その時は何の問題もなくピットに入れてくれました。通常ディーラーは車検不適合車をピットに入れると運輸省からこっぴどくお叱りを受け最悪営業停止処分になるため僅かな違反でも作業することは出来ないのですが(車検に適合させるための作業はOK?)今回はなにも言われませんでした。
このHPは保安基準不適合車を推奨するものではないので、もし何らかのフィルムを運転席&助手席側ガラスに貼っている場合は残念ですが剥がしておきましょう。
これ以降はあまり読まないでください(^▽^笑) 多分頭の中の想像か寝言です。
車に乗り始めてから早三年を経過するころ当然初めての車検がやってきました。当初は厳密に言うと保安基準に適合し無さそうだったのでつ〜くんさん行きつけの車屋さんで車検を受ける予定でした。でも、急に多忙になりそこまで持っていく時間の都合がつかず車を購入したところで車検を受けることになりました。
途中は省略して結論からですがIR-25HDをガラスの縁ぎりぎりまで貼り付けておくと今回はディーラーの車検に適合しました。ディーラーの方でよく見ていなかったと言う事ではありません。実際リアのナンバー球は取り外され白のLEDポジションすら取り外されていたほどでした。あっマフラーのインナーサイレンサーは何も言われませんでしたが…
昨今規制が非常に厳しくなり違反車両がピットに入っていると営業停止処分(違反車両を車検適合車両にするのはOK?)にすらなると言われている中車検に通ったIR-25HD…結構優れものかもしれませんね。
この話はあくまで想像か寝言です。