スモークパネルとかサンシェード(Sun shade)とかと言われている物ですが、車を購入してから数ヵ月後にキアさんからホイールを購入した時についでに頂いた物です。
ちなみに自動車用品量販店などでよく見かけるのは技研 株式会社のサンシールド(Sun shield)です。
材質は多分アクリルだと思います。
長さはガラス中央部で25.5cmあるので純正シート+私の座高だとスモークパネルの下端がちょうど目の前に来て運転中かなり気になります。
ってなことで気にならない位置までカットしようかと思ったのですが、あんまり装着している人がいないみたいなので外していました。
まあ装着していたら傷がつかないのですが、外してトランクに置いておくと傷がついてきて気になったからというのもありますが…
数年間放置していたのですが、なんとなく装着してみようと思い見てみるとやっぱりかなり傷がついている…
ってなことで傷取りをしてみました。
最初ヘッドライト磨きで実績のあった金属磨き「ピカール」を使っていましたが全然傷が取れてくれません。かなり深い傷だったんですね。
次に取り出したのは耐水ペーパーです。
家にあったのが#500、#1000、#2000だったのでとりあえず#2000を試してみましたが、これでもなかなか取れてくれませんでした。仕方が無いので#1000を水をつけながら削るとなかなかいい感じで深い傷が取れてくれます。
傷をとる場合対象がどのようなものかわからない場合最も粒子の細かいものから削っていくのが基本です。削りが進まない場合徐々に粒子のサイズを大きくしていき、ある程度削った後は逆に粒子の細かいものを使用して磨き傷を消していきます。
#2000の耐水ペーパーで仕上げをした後は「ピカール」でペーパー目(ペーパーをかけてついた傷)を消していきます。この作業が一番大変でした。
ダブルアクションポリッシャーという工具を使うともっと時間を短縮することが出来るのですが私は持っていない…
「ピカール」の後はボディを磨くときに使った3Mの超微粒子コンパウンドを使って仕上げを行いました。
近くで見ると磨き傷は完全には消えていませんが車に取り付けるとあまり気にならない程度までには傷を消すことが出来ました。
もしもっと完全に行いたいというのであれば#1500の耐水ペーパーで#1000のペーパー目を消した後、#2000で#1500のペーパー目を消して「ピカール」で磨くか#2000のペーパー目を消すことの出来るコンパウンドを何種類か使用して最後にプラスティック磨きで仕上げという方法になるでしょうね。
ですが、保管しておくと(使用するという前提で)傷がつくのはある程度仕方が無いのかもしれません。アクリルは比較的やわらかい素材なので仕方が無いんですよね。
で、ふと思ったのがアクリルの上からハードコートのフィルムを貼るという方法です。ハードコートはご存知のとおり傷つき防止効果があるのである程度傷の付着を防止できるでしょう。そのほかにもフィルムを張ることで微小な傷が目立たなくという効果もありますね。
良いと思ったアイデアなのですが、アクリル(ポリカーボネートでも一緒)にフィルム(ほとんどがポリエステルフィルム)を貼ると、微量の未反応物質や水分がガスとして出てきて気泡や剥れの原因になるそうです。環境やアクリルの状態によりガスを殆ど出さない場合もあるそうですが…
私の持っている物はかなり寝かせておいたのでガスが出ないと勝手に決めてダメもとでやってみる?
気なる保安基準への適合ですが、2005年1月1日に前面ガラスなどへの装飾板の装着が禁止されているので当然のことながらこれに準じなければなりません。
保安基準ハンドブックには車体中心部においてガラス(接着部、モールなどを除く透明部分)上端から全長の20%以内の範囲は「運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲」に当たらないとされているためこの範囲内であれば違法ではないと考えられます。
ってなことでアクリルカッターがあったので切断しました。高さ(スモークパネル左右中心部)は、この車のガラス可視部長が710[mm]なのでその20%である142[mm]弱にしました。
とりあえず車に装着してみることにしましたが、以前装着しているときから気になってたのですが、どうもスモークパネルがガラスの上端まで上がらない…しかも数時間するとずり落ちてくる…
Aピラーを外してガラスの角を見てみると原因が隠れていました。やはり現地現物主義万歳!ガラスは車に取り付けるときに接着剤を使うのですが、それが漏れて邪魔をしていました。ゴムのようなものなのでカッターで取り除きました。これできちんと取り付けできた。
切断した下側は当然フィルム貼り付けのテストを行っています。貼り付けたフィルムはリンテック製 IR-25SD(透明断熱)、東レミラー XB-51(5%スモーク)、東レミラー WF-142(12%スモーク 1.5倍フィルム厚さ)の3種類です。
すぐに結果が出てくれれば良いのですが…まあ推移を見守ることにします。あ、試験なので条件は屋外で直射日光に当て続けたり、温度の上がる車内に置いたりしたいと思います。
ところでもし自作したいけどホームセンターで売っているサイズは大きすぎる、売っているところが無いという場合に!やはりネットの力ですよね。希望の色・サイズにカットして販売してくれるアクリ屋ドットコムというところがあります。
試しにオンライン見積もりをしてみましたが、サイズはおおよそ20[mm]位余裕を見て1220×200
t=2 グレースモークで\2,300位でした。
型を取るのと、加工が大変そうですがチャレンジ精神の旺盛な方は試しにどうですか?
あ、Aピラーを外すとわかりますが、ボディとガラスの間にスポンジのようなものが挟まっていて、スポンジを多少押すようにして固定するので幅は若干大きめにしなければなりません。