シングルアクションポリッシャーでありながら、180mmパッドとスポンジが付属して1万円を切った価格設定のASTRO PRODUCTSの電動ポリッシャーDXです。
ポリッシャーといえば、回転運動だけのシングルアクションポリッシャー、回転運動に振動?が加わったダブルアクションポリッシャー、研磨力・傷消し効果がシングルとダブルの中間になるギアアクションポリッシャーがありますが、この中で最も研磨力があるのはシングルアクションポリッシャーです。
私は以前RYOBI サンダポリッシャー RSE-1250を購入しましたが、こちらはダブルアクションポリッシャーなので研磨力を抑えて濃色(ダーク系)でもオーロラマーク(磨き傷)がつきにくい、ポリッシング初心者でも失敗しにくい、取り扱いしやすいというメリットがあります。
反面あまり研磨力が低く研磨しづらいというデメリットもあります。
RYOBI RSE-1250を暫くの間(数週間でほぼ毎週休日)使っていましたが、やはり研磨可能なオーロラマークや表面のくすみをダブルアクションで処理するのは難しいということでASTROのシングルポリッシャーを購入することになりました。
この商品マキタ 電子ポリッシャ PV7001Cのストアブランドだと思います。
なにせ外観がそっくり…
当然品質は本家マキタのほうが上だと思いますが、まあ私のような素人が使う分にはそんなに不具合はないでしょう…多分。右の画像は開封した直後の箱です。
中国製の商品が悪いというわけではなく、世界の商品のかなりの多くの部分は中国製になっているのですが、箱を開けたときはやっぱり独特の臭がしますね。
内包物
交換用カーボンブラシが付属しているのがありがたいですね。
ちなみにマキタとは
が外観等の違いだとおもいます。
ここからは自動車のポリッシング(器械磨き)について私の経験を紹介していきたいと思います。
あくまで経験の少ない素人なのであまり突っ込まないでくださいね(笑)
ポリッシングで大切なことは取り除くことのできるキズは可能な限り取り除くということです。
具体的に取り除くことの出来ずキズというのはどの程度かというと、水をかけて見えなくなるキズは取り除くことができるとされています。この傷の深さは1〜3μm程と言われており、一般的なボディ塗装厚みの100μm(±20μm)=0.1mmからすると非常に極わずかの厚みしか削らないといえるでしょう。
また、ポリッシングで大切なことは取り除けないキズは取り除かないということもあります。
プロならば膜厚計といった塗装の厚みを測る器械を持っていて、どこまで削れるのか?どの程度削るのか?といったことが経験と数値を持ってわかりますが、プライベーターではポリッシャーは持っていますが、プロと比べると経験は少なく器械も持っていないことからある程度のところでポリッシングをやめておくということも重要だと思います。
ここで揃えておいたほうが良い道具としては
但し、シングル用極細目ウレタンバフと3M ハード 2-Lは直射日光下などで注視した際の磨き傷(オーロラマーク)をそれほど気にしなければ必要ないかもしれません。
揃えたほうが良い道具として挙げた理由は…やっぱり綺麗な方がいいから(笑)
まあ、私の車でシングルアクション+ウールバフ(ソフト)+3M ハード 1-Lで直射日光下でボディを見たらオーロラマークが発生していました。
また、更に一歩進んだ段階として持っておいて損はない道具として
があれば十分だと思います。
淡色(ホワイト・ライトカラー系)ならばシングルアクションだけで仕上げることができますが、濃色(ダークカラー系)はやはりダブルアクションで仕上げたほうがいいと思います。弟の車アコード(ブルー)はダブルアクションでないと仕上がりませんでした。
この際使用するコンパウンドは3M ハード 2-Lです。
尚、コンパウンドの話になるとよくシリコンの有無が出てきますが、1回の作業ということを見た場合、シリコンが入っていると傷を埋める効果があるので見た目といった場合には入っていたほうが良いということになります。
但し、このシリコンは通常2〜3回の降雨でボディから落ちてしまうので残っていたキズが見え出すということもあります。
このため、プロ用と言われるコンパウンドはコンパウンドが入っていないようです。でも、3Mのコンパウンドはシリコンが入っていないのに艶出し効果が結構あります。なんで???
では早速ポリッシングを…の前に下準備を行う必要があります。
まず、シャンプー洗車をして油脂汚れを取り除いた後はネンドをかけて鉄粉を除去する必要があります。
鉄粉は走行していたら知らない間にボディに突き刺さり、そのままポリッシングをしたら傷を消すつもりが、消したそばから新しいキズがついている…という自体にもなりかねません。
また、研磨しない場所・研磨したくない場所・研磨してはいけない場所にはマスキングテープを貼り付ける必要があります。
さて下準備が終わったらシングルアクションポリッシャーにウールバフを付けて、コンパウンドは3M ハード 1-Lにてポリッシングを行います。
使用する量は約45cm四方の面積に対して小さじ1杯程度の量を何回かに分けて均等に塗布し指で塗り広げます。この使用する量はあくまで目安になりますので最初は極少なめで作業したほうがいいと思います。
ちなみに通常は800rpm以下で使用するみたいです。(私はほとんど最小回転数の600rpmで使用しています)
シングルアクションポリッシャーの使い方としては、バフ(スポンジ)の全面をボディに当てるのではなくバフ(スポンジ)の半分よりも少ない量を当てるようにボディとの平行面より15度程傾けて使用します。
と、文章で説明するのは簡単なのですが実際やってみると難しく慣れというのは必ず必要になります。この傾けるというのがうまくいかないとポリッシャーが必ず暴れます。
また、ボディに足してポリッシャーを押し付けるのではなくポリッシャーの自重ををかける(ボンネット、ルーフ、トランクではようなこのように言われていますが自重でも若干押し付け過ぎかも?)、バフ(スポンジ)を軽く当てるようにして作業を行います。
ポリッシャーをボディに押し付けてしまうとコンパウンドが焼き付いてスラッジのようにボディに固着しその場所は全く研磨できなくなってしまいます。スラッジのようなものは取り除くのにも苦労します。ポリッシングをして拭きとりに苦労するというのはスラッジがついているためでしょう。
3Mのコンパウンドは正しく使うと常に一定の仕上がりで拭き取りも非常に簡単という特徴を持っています。
約45cm四方を磨いたらネルクロスで残ったコンパウンドを拭き取り仕上がりを確認します(この作業がかなり大切)。で、磨きがいまいちだとその場所をもう一度同じように磨きます。
ここで、注意点があります。同じ場所を2〜3回同じように磨いて取れないキズは諦めるか研磨力の強いもので磨く必要があります。
私の場合、シングル+ウールバフ+3M ハード 1-Lで取れない汚れ・キズは3M MICAROFINEにてスポンジに与える水の量を調節しながら磨きます。水の量が非常に少なく力を入れすぎると3M ハード 1-Lでも取れないほどの深い傷がつくかもしれませんが、スポンジを水につけて局所的に優しく磨くぐらいのキズは3M ハード 1-Lだと消すことができます。
問題は3M MICROFINEによるキズよりもムキになってポリッシャーで何度も何度も長時間ポリッシングすることで、最悪の場合塗装がとろけてしまうこともあります。ポリッシングした直後のボディは触ってみるとわかりますが結構温度が上がっているものなのです。
消せるキズは消して、消せないキズは諦めたら(諦める基準はもう一度書きますが2〜3回磨いても消えないキズ若しくは3M MICROFINEでも消えないキズです)次の工程に移ります。
3M ハード 1-Lで磨いた後は3M ハード 2-Lですが、コンパウンドを替える際は必ずシャンプー洗車が必要になります。これはかなり重要です。
なぜかというとネルクロスでは取りきれなかったコンパウンドがボディに残っていると、それよりも小さいコンパウンドで磨いても何時まで経っても磨きが終わらないということがあるためです。
コンパウンドを替える前のシャンプーが終わったら次はシングル+ウールバフ+3M ハード 1-Lでついたキズをシングル+極細目ウレタンバフ+3M ハード 2-Lで消していきます。
この際、コンパウンドを替えるのでバフを変えるのは当たり前ですが、拭き取る際のネルクロスも替える必要があります。
シングル+ウールバフ+3M ハード 1-Lで磨いたら磨き傷はつくと思います(というかホワイト車で見えたのでまずついている)が、このくらいのキズは日陰に入ると見えなくなります。キズといってもそのくらい小さいレベルなので日陰ではこの状態で鏡面仕上げのように見えるはずです。
何が言いたいかというとボディの色と仕上げたい程度にもよりますが、仕上げ研磨を行わなくても結構いいレベルまで仕上がっているということです。
ということで次の工程はやりたい方だけ行いましょう。(私はやりました)
バフをウレタンに替えてコンパウンドを替えることにはポリッシャーの使い方もうまくなっている頃だと思います。
この状態でのポリッシングも磨いて→拭いて→状態を確認してという作業を繰り返します。
ここまで来ると深い傷は残っているでしょうが、艶も出ているしボディコンディションはかなりの状態まで来ていると思います。
で、淡色(ホワイト・ライトカラー系)ならばここで終了して脱脂(シャンプー)を行った後好みのコーティング剤をかけることになります。艶が出ているからといってそのままにしておくとボディに汚れがついて取れなくなったりしますので、必ず何か塗布して保護してあげましょう。
注意点としてはコンパウンドの使用量が多いとバフの目詰りが発生し研磨が進まない若しくはコンパウンドがボディに焼き付く、傷が入ってしまうということがあります。こればっかりはやってみないとわかりませんよね。基本は商品(コンパウンド)の裏に書いてある使用方法に寄ると思います。
濃色(ダークカラー系)や淡色(ホワイト・ライトカラー系)でももっと仕上げにこだわる場合はダブルアクションポリッシャーにてポリッシングを行うことになります。
ということで続きはRYOBI サンダポリッシャー RSE-1250へどうぞ
商品名 | 電動ポリッシャーDX |
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品番 | AP050268 |
電源 | AC100V(50Hz/60Hz) |
消費電力 | 900W |
無負荷回転数 | 600rpm〜2000rpm(回/分) |
パッド寸法 | φ180(直径180mm) |
質量 | 2.1kg |
原産国 | 中国 |
付属品 | 180mmパッド、180mmスポンジ、パッド交換用レンチ、スペアカーボンブラシ |