添加剤

ほとんどの高級潤滑油にはベースオイルに各種の添加剤を添加しています。
つまり性能を調節するためにあらかじめ様々な添加剤がもともと入っている状態で販売されていると言うことです。

また、劣化油を再生成して使用することもありますが、劣化油の再精製の工程ではこれら各種添加剤は取り除かれます。従って普通ベースオイルにまで精製された清浄となります。

その使用方法は

(1) 添加剤の必要の無い使用目的にそのまま供する。
(2) 添加剤を必要なだけ加え、従来使用した目的箇所に使用する。

の2つがあります。


潤滑油添加剤の種類と効用
添加剤の作用は数分子の厚さで行われ、直接観察することができないので、その機構は必ずしも明らかにされていません。しかし、実験室における試験結果として添加剤の機構について数多くのもっともらしい理論が出されており、添加剤は次に示す作用のうち1つ又はそれ以上の機能を有していると言われています。

  • 油の酸化を防ぐ ― 酸化防止剤
    それによって寿命が伸び、スラッジの生成が少なくなる
  • 金属の腐蝕を防ぐ ― 腐蝕防止剤
    化学的なアタックを防ぐ
  • 潤滑部分を清潔にする ― 清浄分散剤
  • 粘度指数を向上させる ― 粘度指数向上剤
    温度による粘度の変化を減少させる
  • 流動点を下げる ― 流動点降下剤
    より低温で流動性を有するようにする
  • 油膜の強度を向上させる ― 油性向上剤
    より高荷重に耐えられるようになる
  • 極圧性を与える ― 極圧添加剤
    極圧下での潤滑を容易にする
  • 優れた粘着性・附着性を与える ― 粘着剤
    潤滑面から油が飛去しなくなる
  • 金属に対する濡れを改良する ― 湿潤剤
  • 油の発泡を抑える ― 消泡剤

と言うことで添加剤はその性能を調節するために必要不可欠なものということです。

ここで一般的に言われる添加剤について考えたいと思います。
自動車用品量販店などで販売されているオイルに加えることで性能を引き上げるなどというふれこみが記載されています。
確かにモリブデン系の液体を加えることでフリクションロスが減る傾向にあります…が、もともと成分を調節して販売しているものに後から成分を添加するのはどうかな?と思います。

また、オイルメーカーから後から入れる添加剤が販売されていないのを考えるとどうなのかな?と。
私の知る限りREDLINEから出ているLSDの動作音低減を目的としたFRICTION-MODIFIER位しか知りません。

はっきり言って後から入れる添加剤については否定派です。まあ効果のある添加剤に出会ったことが無いというのでしょうが。

でも、添加剤メーカーのHPを見ると心が揺らぐこともありますねw
後から入れる添加剤を完全否定しているわけでは無く、入れたからエンジンが損傷するなどと言ってるわけではありません。PL法もあるでしょうし、販売している方もプライドがあるでしょうし。
例えばマイクロフロン等はかなり歴史を持っており愛用者も多くHPには良い印象を持つような内容のインプレッションが掲載されています。またメタライザーのHPを見ると国内事情により公開できなかったことと、興味持つような金属修復のメカニズムが掲載されています。

ただ、残念なことに他社の商品を貶めようとした内容のHPがあることも事実です。事実無根の情報が行きかっている事も事実です。
我々ユーザーとしてはそういう負の情報と言うか人間の感情を介せずに、純粋な性能を提供していただきたいですね。


ところで私自身試したことがないのですが、エンジンオイルに混入する添加剤はかなりの種類があります。

株式会社パワーハウス・アクセル マイクロフロン2、マイクロセラ(PTFE)等が有名ですね。
株式会社パパコーポレーション Super ZOILを中心とした関連商品があります。
車のエンジンオイルと添加剤のホームページ かなり勉強になるHPでGRPと言う添加剤を薦めています。
東洋ドライルーブ株式会社 ルブダイヤ関連商品があります。
KURE オイルシステムシリーズがあります。
LOST WORLD MACH1 スーパーマルチZがあります。役立つコラム結構お勧めw
METARIZER メタライザーがあります。
QMI 赤いパッケージが印象的なSX 8000(PTFE)が代表ですね。

back

↑このページのトップへ戻る↑