プラグ点検

ガソリンエンジンはインジェクターで燃料を噴射しプラグで火種を作る事により混合気が燃焼しエンジンが運転します。このためプラグが不調だとエンジンも不調になります。ただし、現在の市販車はプラグを点検する必要はありません。(一部の車を除き)何故点検する必要が無いのかと言うと今まで磨耗していた電極は磨耗量の非常に少ない白金若しくはイリジウム(IRIDIUM)の合金で出来ているからです。また、水平対向エンジンやV型エンジンは作業性が非常に悪いため点検の必要が殆ど無いこれらのプラグを使用しています。
一部の車と言いましたがこれにはCIVIC Type-R(EP3)が含まれます。スポーツ性を非常に重視した車のため初めからNGKで言うと7番相当のイリジウムプラグを使用しており、メンテナンスノートには定期的に交換するように注意書きがあります。


左から1番、2番・・・と並んでいます。
因みに1番は最前シリンダーです。

装着してから23,000km走行後のプラグです。因みに碍子、電極以外は白金ブラシで軽く擦ってカーボンを落としています。あくまで軽く擦っているので取り除けないカーボンもあります。1年おきに交換しようと思っていたのですが、タイミングを失ってしまい現在にいたっています。しかしながら電極の状態、碍子の状態は悪くありません。あえて言うならば1,3,5番のアース側の電極が2,4,6番の電極に比べて付着物の量が多いぐらいです。
何故多いのかと言うとずばりTDIのせいでしょう。1,3,5番のプラグは2,4,6番のダイレクトイグニッションからプラグコードを介してプラグに接続されています。このため供給電圧、点火時期などが2,4,6番と比べて少し違っているのでしょう。ULTRAやNGKのプラグコードに交換することで焼け方の差は少なくなると思うのですが・・・ただ、ノイズの発生に気を使う必要があります。まあULTRAやNGKならば純正以上のノイズの発生は抑えられていると思いますが。


1番プラグ

横から見ても比較的綺麗です。某ショップの店長(社長?)によるとNGK IRIDIUMと書いてある左の金属との境目に焼けたような痕が着いていると圧縮漏れを発生している証拠だそうです。また、最近のプラグの電極の寿命は非常に長く2万kmでも3万kmでも磨耗は殆ど無いそうですが、圧縮漏れが発生するため1年ごとに交換したほうが良いと言われているそうです。あとチューニングカーはDENSOのIRIDIUMプラグは止めておいた方が良い、使うんだったらBLITZのRACING PLUGがお勧めと言ってました。
当然チューニングにより出力が向上しているエンジンは早めのプラグ交換を行われなければならないでしょう。

このプラグは圧縮漏れの発生は認められませんが安全マージンを取る意味でそろそろ交換したほうが良いかもしれません。

いいところに寿命を迎えてそうなプラグがあったので紹介します。
使用していた車はEP3で新車購入後1年(20,000km)後の物です。一応プラグのメーカー&品番を上げておきます。
・DENSO社製 IRIDIUM SK22PR-M11
上のプラグと比べて金属部分と碍子の境目が明らかに茶色に焼けています。まあ乗っている本人がえらい勢いでエンジンを回している(総回転数が多い)ので…
ここまで焼ける前に交換しておいたほうが良いようですね。
但し、電極周辺は特におかしい色になっていることも無く、磨耗(電気腐食?)が発生していることも無くわたくしの素人目では上で述べた焼け以外はまだまだ使えそうな状態です。某ショップの社長の言っていた事が実証されたと思います。

ところでEP3ってDENSOのプラグが標準なんですね。まあ某ショップの社長が扱っている車は…と言うかそのときはターボ車の話をしていたところだったのでDENSOは止めておいた方が良いと言っただけかも知れませんが、止めた方が良いと言ってたDENSOのプラグを最新のHONDAスポーティーカーに装着されていると言うのはどういうことなんでしょうね?
DENSOのだからここまで圧縮漏れして焼けた?そんなことも無さそうですが…
因みにEP3の持ち主はこのプラグの次にHKS SUPER FIRE RACING(DENSO製)を使用しています。

参考資料
NGK DENSO
A'PEXi
BLITZ
TRD
HKS 
中心電極0.6mm 中心電極0.4mm

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