ステレオ

2004年12月31日現在車の中で良い音を聞こうと思うと2つの方法があります。一つはステレオ、もう一つはシアターと呼ばれるものです。ここでは前者の方(特に最近流行っているデジタル処理を施したもの)を取り上げて車の中で聞くオーディオというものを少し考えてみたいと思います。


まず最近の車は殆どフロントに2つのスピーカー(ちょっと高級なものだとウーファーとツウィーターが左右にあるので合計4個)とリアに2つのスピーカーが付いています。
念頭におかなければならないことはリアの2つのスピーカーは後部座席の人が聞くためのものだということです。音の信号自体は普通のデッキでは(右なら右、左なら左で)フロント、リアとも同じ信号が流れスピーカーからは同じような音が出ています。ホームオーディオを思い浮かべてもらうと分かると思いますが通常スピーカー(ボックス)は前に2つあるだけです。
フロントとリアと同じ音が出ているということは運転席に座った場合はっきりいってリアからの音は完全に余計なものです。コンサートホールに行った場合を考えると分かりやすいと思いますが、ステージで演奏者が音を出していて真後ろから同じような音が聞こえてきたとしたら目をつぶると演奏者はどこにいるのでしょう?コンサートホールでは演奏者はステージにいるはずですが、後ろから同じような音が出ているのでは演奏者の位置が曖昧になってしまいます。基本的に音は前から飛んでくるものです。これをステージングと言います。
と言うことは車の中でも同様で音は前から飛んでくるもので、後ろから飛んでくるものではありません。でリアのスピーカーはいらないということになります。


で基本的に車の中で音を聞く場合、運転者がいい音を聞くようにするのですがホームと(大きく)異なりウーファーとツウィーターの位置は基本的に離れてしまいます。ホームオーディオのスピーカーボックスはそれぞれが1直線状にしかも近い距離(1つのボックスの中に入っている状態)にあります。それぞれが離れている場合どのような不具合が発生するのかというと音の中心が定まりにくくなります。定まりにくい=演奏者がどこにいるのか分かりにくくなるので車の中でどうするかというと音を発生させるタイミングを4つのスピーカーで微妙に変えてやることで演奏者を運転席と助手席の中央前方に持ってくることが出来やすくなります。
これをすることで今までとはかなり違ったいい音を聞くことができるようになってきます。


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