OPTIMA(オプティマ)バッテリー 充電方法

ドライバッテリーといえばオプティマが代名詞のように言われていますが、その充電方法は特殊で充電するには専用の充電器が必要と言われています。
果たして本当にそうなのでしょうか?一概にそうとは言えません。
セルが回らなくなった程度の放電(端子間電圧が11V程度)ならば、確かに並列状態でのイエロートップの充電方法は、レッドトップと比べて少し特殊ですが、充電時の電圧・電流を指定通りにすれば充電可能です。


オルタネーター充電

自動車などへの装着を前提としたバッテリーなので、オルタネーターが正常ならばオルタネーター電圧は通常14V前後が出力されているはずです。
この際の充電電流は当然ですが、電流制限はありません。
少し裏技になりますが、深放電(過放電)したバッテリーは端子間電圧が10Vを下回り、普通の充電器では電流が流れすぎてブレーカーが落ちる場合があります。
この場合、初期充電はオルタネーターに任せ(1時間程度?)、その後普通の充電器で行うことで充電できる場合があります。


バッテリー充電器

レッドトップもイエロートップも充電電圧は13.8〜15Vの間で、電流制限は10A迄、時間は6〜10時間行うと指定されています。
この最大電圧15Vというのが重要で、液入りバッテリー用の充電器は最大15.5V〜という電圧で充電するようになっています。電圧を調節できる充電器ならば大丈夫なのですが、調節できない充電器でしたらオプティマバッテリーの充電規定から外れているので、充電できないと言われている所以です。
ただ、自己電圧の差(100%充電時の電圧:レッドトップで12.8V、イエロートップで13.1V)からオプティマ専用充電器と言われるOPC-3000はレッドトップで14.5V、イエロートップで15Vという設定で充電されるようになっているそうです。
オプティマバッテリーの充電容量と電圧の関係
この電圧制御のため専用充電器と言われているわけです。ただ、最近はオプティマなどのドライバッテリー(シールドタイプ)にも対応した充電器が非常に増えてきました。
ドライバッテリー専用充電器といえば通常2〜3万円程するのですが、自動車用部品(バッテリーも含む)を多数製造しているAC Delcoからドライバッテリーにも対応可能な充電器が販売されています。これはサルフェーションも解消可能で、定常充電も可能なタイプ(AD-0002とAD-0005)があります。
詳しくはサルフェーション解消機能付き充電器 ACDelco ADシリーズを御覧ください。


定常充電 = トリクル充電

維持充電とも言えれている充電方法です。
特に長期間エンジンを始動しない車で、バッテリーを接続したままにしていると(本当なら満充電を行い、バッテリーターミナルを外したほうが良い)暗電流によりバッテリーは必ず上がってしまいます。
トリクル充電とは数ヶ月でも接続したままでバッテリーに負担を与えないよう設計されて、常にバッテリーを満充電の状態に保つ充電器です。
バッテリーは満充電を保ったままの状態が最も寿命が長くなると言われています。
規定では充電電圧は13.2〜13.8V、電流制限は1A以下となっています。


オプティマバッテリーの充電規定

レッドトップ イエロートップ
オルタネーター 13.3〜15.0[V]の間で電流制限は無し。 13.65〜15.0[V]の間で電流制限は無し。
バッテリー充電器 13.8〜15.0[V]の間で約6〜12時間 最大10[A]迄。 13.8〜15.0[V]の間で約6〜12時間 最大10[A]迄。
定常充電
トリクル充電
13.2〜13.8[V]の間で最大1[A]:時間無期限 13.2〜13.8[V]の間で最大1[A]:時間無期限
急速充電 最大15.6[V]でバッテリー温度が51.7[℃]を超えない条件で電流制限は無し。
但し充電電流が1[A]以下になるまで。
最大15.6[V]でバッテリー温度が51.7[℃]を超えない条件で電流制限は無し。
但し充電電流が1[A]以下になるまで。
並列接続状態
での充電
最大14.7[V]でバッテリー温度が51.7[℃]を
超えない条件で電流制限は無し。
充電電流が1[A]以下になった時点で、最終充電として
定常2[A]で1時間充電を行う。

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