SPACラジエーターバルブ

ラジエターと呼ぶのが正解なのか、ラジエーターなのか?キャップなのかバルブなのか?まあこの話は良いとしてとりあえずここでは商品に記載されているラジエーターバルブと呼ぶことにしておきましょう。


実は車を購入してから一度も交換して無かったりします。1年に一度は点検した方が良いらしいのですが…
なんとなく古くなってきた気がするので交換する事にしました。


何故交換する気になったのかと言うと2005年初頭にラジエーターフルードを交換したときのことです。フルード交換後はしっかりエア抜きしたつもりでも微妙にエンジン内にエアを噛んでいる事が有り交換後少しの間はリザーバータンクの量を見る必要があります。
で、見てみると走行前と走行後を比較すると液面が上昇しすぎているような気が…


ちょっと別の話ですがこの車ってリザーバータンクのキャップにラジエーターフルードがよく付着します。後期型に変わってからはこの辺りが微妙にマイナーチェンジされて付着がある程度解消されたはずなのですがやっぱり付着しています。

でハイプレッシャータイプに交換しても良かったのですが、私はそれほどハードに走るわけで無いのと、127kPa(1.3kgf/cm2)は確かにラジエーターフルードの沸騰温度を引き上げることはできるのですが上昇した圧力分負担がかかりそうで長い間同じ車に乗りつづけるのにはやや不適と考え純正圧力と同じ物を選びました。
って純正は88kPaで108kPaのをつかったんじゃないの?という突込みを入れられそうなので弁解します(^▽^笑)
純正と同じ圧力のものを使用しても良かったのですがやっぱり微妙に圧力が高い方が良い様な気がして(^▽^笑)
圧力は高い方がラジエーターフルードの沸騰温度が高くなり冷却効率がアップする…と書かれているのですが私の使い方だと温度は95℃を越えることがありません。だったら純正圧力で良さそうな気がするのですが…


純正よりは圧力を高くしたいが127kPaの物は負担が…と考える方にはいいかも?って私だけ?


上で書きましたがJZX100純正の圧力は88kPaで弁が開くようになっています。実際SPACの適合表を見ると“SV55”と言うものが適合するようになっています。SV55はJZX100純正と同じ圧力で弁が開くようになっています。
でもJZA80・JZS175などはJZX100と異なり108kPaの物が純正で使用されていました。その理由は不明ですが純正で使用されているのと同じならば安心でしょう〜と言うことで108kPaの“SV56”を使用することにしました。


SPACの適合表ではそのように書かれていないのですがTRDのカタログを見るとちょっと古い車やUCF30などを除き殆どの車がNタイプという127kPaのタイプが全て適合するようになっています。
でSPACの適合表を見ると当然のことながらJZA80はSV56が適合するようになっていました。
一応念のため商品を良く見て外観は全く同一で弁の圧力だけ違うと言うことを確認しました。弁の圧力の違いの調べ方は…内緒。


交換後のインプレッションは…特にありません。劣化してきた物を新品に交換しただけなので気分的に良い感じになりました。あとハイプレッシャータイプと比較してお値段が約半分と言うメリットも…


一応“適用車種以外の自動車には絶対に使用しないでください。”と書かれているのですが…


参考

ラジエーター内圧力 ラジエーターバルブ
開弁圧
沸騰温度
(水のみ)
196kPa(2.0kgf/cm2) 98kPa(1.0kgf/cm2) 122.6℃
186kPa(1.9kgf/cm2) 88(0.9kgf/cm2) 120.3℃
167kPa(1.7kgf/cm2) 69(0.7kgf/cm2) 115.8℃
147kPa(1.5kgf/cm2) 49(0.5kgf/cm2) 111.6℃
127kPa(1.3kgf/cm2) 29(0.3kgf/cm2) 107.3℃
98kPa(1.0kgf/cm2) 0kPa(0kgf/cm2) 100.0℃

ラジエーター内圧力は大気圧(98kPa)にラジエーターバルブ開弁圧がプラスされます。この開弁圧がプラスされることでラジエーターフルードは100℃で沸騰せずに上の表の圧力で沸騰することになります。但しこれは水のみの条件なのでLLCの種類によって沸騰温度は変わってきます。