Diesel Engine

ディーゼルエンジンはあちこちでいろいろ言われていますが、地球温暖化の原因の一つといわれている二酸化炭素(CO2)の排出量はガソリンエンジンよりも少ないのです。しかし、光化学スモッグの原因になる窒素酸化物(NOX)や黒鉛などの環境有害物質をガソリンエンジンより大幅に排出します。
これは、ガソリンエンジンと違って触媒を装着していないせいでもありますが、ディーゼルエンジンは排ガス中に酸素が多く含まれているため触媒を有効に使いにくいのです。ちなみにガソリンエンジンも触媒をはずしてしまうと環境有害物質をけっこう排出してしまいます。

ガソリンエンジンとの違いはエアフィルターからエンジンの間にスロットルが無いということです。エンジンが吸い込めるだけの空気を吸い込み、出力の制御はエンジンの中に投入する燃料の量により調整しています。最新のエンジンはどうか知りませんが触媒もついていません。
ディーゼルエンジンは燃料の量により出力を制御すると言うことでガソリンエンジンとサイクルも少し異なります。吸気工程−圧縮工程および排気行程は一緒ですが、膨張行程が違います。

ディーゼルエンジンは圧縮工程により高温・高圧状態の空気に燃料を高圧で噴射することにより混合気を形成しながら燃料の着火条件(混合気に火がつく条件)にあったところから自然に燃焼が始まります(自着火といいます)。
また、ガソリンエンジンよりも高出力が得られ、トルク(クランクを回転させる力)も低い回転から発生されます。現在世界で最も大きく最も高出力なディーゼルエンジンは11気筒でピストンは98cm、ストロークは266cmにも達します。ちなみに出力は8万馬力をゆうに超え、総排気量は22070L(間違ってもccではありません!)。この出力を発生する回転数は100rpm(revolution per minutes−1分あたりの回転数)以下です。なお自動車用ではありません(笑)!

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