ホイールバランス

タイヤ&ホイールは回転体のためバランスが取れていないとある回転数(若しくはある回転数以上)で振動が発生します。
振動が発生するとステアリングが振動したり、車体に大きな振動が伝わってきたり、ホイールの振動周波数と車体の共振周波数が一致すると車体が異常振動する可能性があります。

このためタイヤを交換した際には必ずホイールバランスをとることになっています。事実殆どの場合で交換時にとってくれるでしょう。


で、ホイールバランスをとるには専用の機械があり、これにタイヤを組み込んだホイールを取り付けある回転数でホイールを回転させ機械でアンバランスを測り、どの位置にバランスウエイトを取り付ければ良いかを知らせてくれるようになっています。


バランスをとる前にまず、ホイールにタイヤを組み込みますが新品のタイヤには黄色と赤色の●があることに気づくと思います。(赤色の●が無いタイヤもあります)
この●はどっちがどっちかは忘れましたが、タイヤの回転バランス上最も軽い(或いはバランスの中心)位置であると示しています。

この●にはきちんと意味があり、黄色の●は社外ホイールのエアバルブの位置にあわせ、赤色の●は純正ホイールに同じように付いている●の位置にあわせるように組むという約束があります。

というのはエアバルブはホイールの回転バランス上最も重い位置のため、タイヤの回転バランス上最も軽い位置を合わせることによりホイールバランスを合わせ易くするためです。
この位置があまりにずれているとバランスウエイトを多めにつけなければならず、ほんの僅かですがバネ下重量の増加になると考えられます。

一度ご自分のホイールについているバランスウエイトの量を確認してみると良いかもしれません。

ただ、タイヤを交換した直後にもかかわらずバランスウエイトがついていないということもあります。これはタイヤを組み込んだときに偶然ホイールとのバランスが取れているためです。(私の経験上めったにありませんが…)
その他にバランスウエイトが外れているということも考えられますが、アンバランスだと振動が出てくるので多分分かると思います。

それとエアバルブの位置と黄色い●の位置があまりにもずれていてなお且つバランスウエイトが大量に貼り付けられている場合は、タイヤを組み込んだ方の腕があまり良く無かったたのかもしれません。

とは言うものの17inch以上のホイール&タイヤでエアバルブと黄色い●の位置が綺麗に合っているケースはあまりありません。
位置が合ってなかったからといってタイヤを組み込んだ店に文句を言いに行くのはあまり良くないでしょう。(だって17inch以上のタイヤってサイドウォールが硬くてあわせにくいんだもん:経験者は語る)
まあ位置が45度以上ずれていてかつバランスウエイトを大量に(70以上)貼っていると組みなおしてもらっても良いかもしれませんね。
(注:パジェロ、ランクルなどの大型4WDは場合によっては100以上のウエイトをつける場合もありますが異常ではありません)

バランスウエイトの位置
純正ホイールの場合バランスウエイトは一般的に打ち込み式と言われるものを使います。
バランスウエイトを取り付ける場所はこの場合ホイールのリム上になります。

社外のホイールの場合バランスウエイトは貼り付け式と言われるものを使います。

社外のホイールで打ち込み式のバランスウエイトを使わないのは、バランスウエイトを取り付けるようなリム構造にしていないのと、リムに傷がつくからです。

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