セキュリティの取り付け

セキュリティの取り付けはプロに任したほうが良いというのはわかっていますが、それでも自分で取り付けたい!という方(DIY派の方)たちのために私が自分の車にセキュリティをつけたときの経験を元にして皆さんに少しでも参考になればと思います。
但しここを読んだからといって自分で完璧に取り付けられるとは限りませんので注意してください。あくまで自己責任ということでお願いします。


日本製のセキュリティならば日本語の取り付けマニュアルがあったり、商品の裏に日本語で説明があったりしますが、大抵は外国性が多いので配線の説明は英語でなされていることが殆どだと思います。また日本語の取り付けマニュアルがあっても内容が良くわからない場合もあると思います。と言うことを踏まえて可能な限り解りやすく説明できればと思います。


自分で作業するに当たって大切なことはセキュリティ本体の説明書をしっかりと読んでどの線にどのような信号を入力させたら良いのか、若しくはどの線からどのような信号が出力されるのか理解する、車側はどこにどのような線があるのかしっかり調べると言うことだと思います。ネットを検索すると掲示板でいろいろ教えてくれるところもあるようですが、どうしても解らなくてそこで聞く場合はただ漠然と解らないと言うのでは教える方も何がわからないのか解らない状態なのでどういう聞き方をすれば良いのかを勉強してから問い合わせるようにしましょう。


本体

セキュリティ本体とサイレンが一体型になっているものもありますがここでは別れているセパレートタイプと言う前提での話です。本体は少し覗いた位では見えない場所、若しくは純正とみまちがう場所に設置する必要があります。要は犯罪者が車を持っていくのに時間のかかりそうで、車を持っていくのをあきらめそうな場所に設置することです。


+12V

セキュリティ本体が必要とする大切な配線です。常時12Vとか12V Constantと書かれていると思いますがこれはバッテリーのプラス端子まで持っていきます。配線に元々ヒューズがついている場合はその場所を変更してバッテリーから近いところに移設しましょう。ヒューズの設置場所はバッテリーから約30cm以内と言われています。また配線を延長する場合は流れる電流に対して余裕のあるものを使用することが必要です。
と言われているのは海外製品に多いようです。国内製品だと多少の電圧変動にもびくともしないような回路を持っているのでキーシリンダーの常時電源からでOKです。若しくはそれに類似する場所からの電源でOKのようです。(例えばFreeze等)


GND

+12Vと同じぐらい大切です。本体が消費する電気を流すものなのでバッテリーのマイナス端子まで持っていきます。
+12Vと同じく国内製品ではシャーシグラウンドでOKです。


サイレン

車に対して何かがあった時に犯罪者に対して威嚇する大切なものです。これは可能な限り隠す、高温部から離すことのできる場所に設置します。バッテリー内蔵サイレンならば取り外しにくければそれほど神経質になって隠す必要は無いと個人的に考えています。まあ隠して設置するに越したことは無いですけどね。


ドアトリガー

要はドアを開けられたときにセキュリティが鳴る(発報する)線です。通常2本ありドアトリガー(-) or Door Trigger(-)となるネガティブトリガーの線とドアトリガー(+) or Door Trigger(+)となるポジティブトリガーがあると思います。ネガティブトリガーとポジティブトリガーですが要はドアを開けたときにその配線が数V(若しくは12V)から0Vになる線(=ネガティブ動作)若しくは0Vから12Vになる線(=ポジティブ動作)に接続します。日本車の場合は通常ドアピンの線はネガティブトリガーになっているのでどのドアを開けても0Vになる線にセキュリティから出ているネガティブトリガーの線を接続します。但し車によっては運転席のドアを開けたときのみ0Vになる線があったり(制御の問題で車体側にダイオードが入っている)するので注意が必要です。


でも難易度の高い車だと安易に配線するとバッテリーが上がってしまう or 誤発報してしまうと言うこともあるらしいです…
どの車が難易度が高いのかは…すいませんしりません。
この場合車側の仕様によりますがポジティブトリガーがあるのでしたらそこから配線すると良いでしょう。セキュリティ側にはポジティブ入力のみでネガティブトリガーのようなインピーダンス云々といった問題はないですから…


ドアトリガーの線についてはWH GUARDさんのHPにあるDATAを見ると非常に参考になると思います。


ウインカー

ウインカーを右若しくは左に出したときに12V若しくは0Vのどちらかになる線に接続します。通常ハザードスイッチの裏に左右ウインカー線があると思いますがきちんと調べて配線します。大抵セキュリティからは配線により12V若しくは0Vのどちらかが出力されるようになると思います。なおセキュリティからそれ用に1本しか配線が出ていない場合は容量に余裕のある(一般的に6A)ダイオードが必要です。
ダイオードでも熱を持つ場合(特にエンジンスタート時に常時点灯になるタイプ)はリレーを2個使用する必要があるでしょう。


ドアロック&アンロック

セキュリティのON/OFFに連動してドアがロック・アンロックさせるのは一応基本と言えば基本です。一部できない車もありますが…
集中ドアロックスイッチやキーレスエントリーリモコンでロック若しくはアンロック操作をしたときに12V若しくは0Vになる線に接続します。但し多重通信車の場合はロック&アンロック動作が出来ないこともあります。
ただしセキュリティメーカーからモジュールと言われている解除ユニットが販売されている場合もあります。並行輸入屋さんのHPで紹介されています。


ウインカーとドアロック&アンロックに関してはサンヨーテクニカのHPにある適合情報を見ると非常に参考になると思います。
あとドアロック・アンロックについてはYUPITERUさんのHPにあるオートキーレス適合表を見ると参考になります。FAXが必要になるのですが無料で車の資料を手に入れることが出来ます。


スターターキラー

セキュリティON時にキーを回してもスターターが回らなくなるようにする線です。セキュリティによってどのように配線するかが決まっているので説明書をしっかり読んで配線します。車体側はスターターを回しているときに12Vになる線がスターター線です。


イグニッション(IG)キラー

エンジンをかけておくのに必要な線までセキュリティON時に切断しておくものです。Clifford、Freeze等はIGを切断するようになっています。ここを切断することでセキュリティレベルは向上するのですがその反面取り付け方が不十分だと走行中突然エンジンが止まってしまう危険性もあります。
線の探し方ですがエンジンをかけているときに切断してエンジンが止まる線ということになります。


後はセキュリティの仕様によってはまちまちなのでセキュリティの説明書をしっかり読むことが必要です。またthe12V.comのHPも参考になると思いますが英語と言うのが難点で…


取り付ける人たちの参考になればと思いながら書いていますが…難しいですね。オーディオの取付みたいにカプラーがあってその色が決まっていたら何色と何色を接続して〜と説明できるのですが、セキュリティはどの色がどの動作をするのかと言うのが決まっていなくて、また車体側もどこにどの動作をする何色の線があるかは全く決まっていないので大変です。自分の車だったら資料があるし自分で取り付けたから解るんですけどね。これを見てできるかな?と思った方は止めておいた方が懸命だと思います。もしやってみよう!と思った方はとりあえず車側の資料を集められるだけ集めたうで商品を購入するかどうか検討した方がいいと思います。


日本車ならばユピテルさん・サンヨーテクニカさん・WH GUARDさんなどから配線の一部を公開されていて、ディーラーさんから配線図を入手しやすいのでそれなりに勉強し、時間をかけると取り付けることができるかもしれませんが外車の場合配線図が公開されていない(?)、配線図を入手しずらいといったことが有り取り付けずらいかもしれませんね。
でも蛇の道は蛇といった言葉があるようにちょっと調べただけでは見つからないけども調べつづければ日本で手に入れられるものよりもはるかに優れた情報が手に入ってくるんですね〜奇特なお方がわざわざ教えてくれる場所が存在します。どこかって?それはいえませんm(._.)m ゴメン


あと誤作動する場合はセンサー感度を最小にしてでも継続使用することが重要だと思います。先日高級車を盗まれた有名人の方は誤作動(本当に誤作動していたかは分かりませんが…)があったからと言ってセキュリティを解除してその間に盗難にあっています。最低でもセンサーをバイパスしてドア・ボンネット・トランクが開けられたらセキュリティが発報するようにした状態で駐車すべきです。誤作動をそのまま放置しておくのはセキュリティ上からもあまり宜しいとはいえません。近所迷惑にもなりますし、発報していても近所からは“またか…”といった目でみられ万が一の事態に助けてはくれませんから…

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