チェイサーのブレーキ

JZX100系のノーマルブレーキは普通に乗っている分には80点の出来(だと思うのですが・・・ 参:サスペンション編)ですが、ちょっとスピードを上げて走るとキャパ不足を感じます。1.5tの車を止めるには片押しキャリパーでは・・・と言う感じです。
(同じぐらいの車重を持つJZA80SUPRA(17inch)は前後対向キャリパーでローターサイズも国内最大なのに)


そこで、ブレーキパッドを変えることによりストッピングパワーやフィーリングを変えることが出来ます。
ブレーキパッドメーカーは数多く存在し、種類は星の数(言い過ぎ?)ほど存在します。これらの中から自分の用途に合ったパッドを選ぶ必要があります。
パッドを選ぶ目安は主に適正(仕様)温度です。ストリートしか走らないのにパッドの適正温度がとんでもなく高いものを選んでしまうと全然効かないとか、サーキットをガンガン走るのに適正温度が低いものを選ぶと全然止まらないという事になってしまいます。
フィーリングは使用者の意見とか雑誌の特集を見て自分にあっているもの、もしくはブランド名などで決めることが出来ると思います。フィーリングは数字に表れない、感覚に訴えるものなので表現しにくいのですが、例えばブレーキを踏むとすっと減速力が立ち上がるとか(初期のタッチが良い)、ブレーキを踏み込むとリニアな減速感が得られる(奥でグーッと効く)、とか言うものだと思います。
どちらが良いのかは個人の好みになってくるので述べることができません。(私の好みとしてはブレーキタッチがかっちりしているが初期の制動力はあまり高くないものの方が良いかな?)


フィーリングはブレーキパッドだけではなくマスターバック(ブレーキを踏む脚力をエンジンが発生する不圧を利用して増幅するもの)やブレーキラインも関係します。ブレーキを踏んだときマスターバックが動いてしまえばふわふわした感じになりますし、ブレーキラインに圧力がかかったときに僅かに膨張してしまっても同様な感じになります。マスターバックストッパーを取り付けたり、ブレーキラインをステンメッシュなどに交換するとタッチはカチッとしたものになると言われています。


一般には交換することはありませんがブレーキキャリパーの剛性もフィーリングを決める一因です。究極のブレーキチューンはキャリパーの交換であると考えられます。キャリパーの交換によりフィーリングはもとより絶対的な容量を向上させることができます。TRDから『ハイパフォーマンスブレーキキット』と言う製品があります。これは、おそらくSUPRAのキャリパーを移植するものだと思われます。そのほかにはSUPRAキャリパー移植キットやCELSIORキャリパー移植キット、TRUSTからは『アルコンブレーキシステム』などがあります。ただし、キャリパーを交換するとホイールのオフセットや裏側の"逃げ"形状により干渉するため交換する必要も出てきます。


因みにチェイサーのブレーキはJZA80SUPRA(16inch)のフロントと一緒で、リアは違います。


back

↑このページのトップへ戻る↑