セルシオキャリパーの流用を考える

UCF30セルシオは約1800kgの車重を確実に止めるためにまたバネ下重量の低減を目的にアルミモノコックキャリパーを前後に装着しています。キャリパーの製造はSEIが行っておりトヨタが採用しているだけあり、コストダウンも徹底されています。


フロント スープラ(JZA80)キャリパー セルシオ(UCF30)キャリパー F40キャリパー F50キャリパー
重量(kg) 6.4 3.6 3
パッド半径長さ(mm) 60 54 51.7 51.7
ピストン(φ) mm2 42.8×4 5755 40×4 5026 (44+38)×2 5309 (44+40)×2 5554
ローター(φ×t) 324×30 316 332 355

上の表を見てもらうと分かるとおりスペック的にはほぼ同等です。
これを使わない手は無い!と言うことでTRDを筆頭に各ショップが流用キットを発売しています。ただし、TRDのものは殆ど一から設計を見直したと言う噂で、どこもスープラローターを使用しています。


取り付けはbremboキャリパーやレーシングキャリパーで良く使われている方式のブラケットを製作し汎用性を高めています。


流用キットにおいて(単純計算で)制動力という点ではスープラキャリパーよりローター有効外径が増加することで向上していますが、パッド面積が減少しているので磨耗並びにローター温度安定性は若干劣るのではないでしょうか?

JZX100 JZA80 UCF30&JZA80ローター F40 F50
Front (376.3×10-6)×2×P (759.2×10-6)×2×P (202%) (662.5×10-6)×2×P (176%) (747.7×10-6)×2×P (199%) (846.3×10-6)×2×P (225%)

制動力は比較対象よりもよりも小さくなっています。効き過ぎるブレーキではなくコントロール性を持ったビックキャリパーということでしょうか?


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